Photographer: Nicole Tung/Bloomberg

アップル株下げ拡大、迫力欠く見通しや販売台数の公表停止で

更新日時
  • 10-12月期売上高見通し、iPhone需要の低調を示唆か
  • 時間外取引でアップルの株価は一時7%強下落
Photographer: Nicole Tung/Bloomberg

アップルが1日に示したホリデー商戦を含む四半期の業績見通しは迫力に欠ける内容で、最新「iPhone(アイフォーン)」の需要が予想より低調なことを示唆した。主力商品の販売台数の公表を停止する方針を示したことも懸念をあおった。

  1日の米株式市場の時間外取引でアップル株は約7%下落。通常取引終値は222.22ドルで、年初来では31%高だった。アップルの決算発表後に同社サプライヤーの株価も値下がりした。

  アップルによると、10-12月(第1四半期)売上高は890億-930億ドル(約10兆-10兆5000億円)の見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は927億ドルだった。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、インドやブラジルなど新興国市場の弱さや為替相場の変動が業績見通しに一部影響したと説明。ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、アイフォーンと「iPad(アイパッド)」、「Mac(マック)」の販売台数の公表を2019年度から停止することを明らかにした。これを受け、同社は低調な伸びを示す数字の開示を避けたい意向だとの懸念が広がった。一方で、サービス事業に軸足を移す姿勢も浮き彫りになった。

  ループ・ベンチャーズのアナリスト、ジーン・マンスター氏は「衝撃だったが、理にかなう」と指摘。「アップルは投資家の関心をアイフォーンの販売台数よりも同社のビジネス全般に向けたい考えだ。この新しいやり方で投資家の信頼を得るには数四半期かかるだろう」とコメントした。

  アイフォーンの7-9月(第4四半期)販売台数は4690万台にとどまり、売上高は372億ドルだった。同四半期の売上高には、ハイエンドモデル「XS(テンエス)」と「XS Max(テンエス・マックス)」の発売後約1週間半の売れ行きが反映された。平均販売単価は793ドルだった。アナリスト予想では販売台数は4840万台、平均販売単価は729ドルだった。

Four Straight

Average iPhone price remained above $700 in the fiscal fourth quarter

Source: Company filings, Bloomberg

 
  同社は9月に新型アイフォーンを発表し、今週にはアイパッドとマックの最新機種を披露した。アップルは販売台数の伸び悩みに対応する戦略の一環として製品の大部分の価格を引き上げた。高性能・高機能なハードウエア・ソフトウエアを利用するために消費者は引き続き値上げを受け入れると見込んだ価格設定だ。一方、9月に発表したアイフォーン「XR(テンアール)」はこうした高価格路線とは一線を画し、価格は749ドルからと、ホリデー商戦で人気のギフトになると予想され、旧機種から乗り換えるユーザーを引き付けるとみられる。

  7-9月期の売上高は20%増の629億ドル。1株利益は2.91ドル。アナリスト予想では、売上高は614億ドル、1株利益は2.78ドルと見込まれていた。

iPhoneXRとiPhoneXS

フォトグラファー:David Paul Morris / Bloomberg

原題:Apple Holiday Forecast Misses on IPhone Demand; Shares Fall (4)(抜粋)

(販売台数の公表停止などを追加し、株価を更新します.)
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