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英中銀総裁:EU離脱の来年3月に照準、衝撃に両方向で対応する用意

  • 見通しの変化に対しいずれの方向にも政策を調整することで対応する
  • 当局者の思考は離脱予定の来年3月に「集中している」

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は1日、欧州連合(EU)離脱に伴い英経済が直面するいかなる衝撃に対しても、利下げあるいは利上げを駆使して対応し混乱を封じ込める用意があると表明した。

  総裁は政策決定後の記者会見で、「金融政策委員会(MPC)は見通しの重要な変化に対して、いずれの方向にも政策を調整することで対応する」と言明した。 中銀は政策金利を0.75%で据え置いた。「政策引き締めが必要になる複数のシナリオが存在する」と指摘した。

ロンドンで記者会見するカーニー・イングランド銀行総裁

Source: Bloomberg)

  カーニー総裁は、より可能性が高いのは依然として交渉に基づく移行だと強調しながらも、当局者の思考はEU離脱を予定する来年3月の対応に「集中している」と語った。総裁は経済生産に打撃を与えたりインフレ圧力を高めたりする衝撃のリスクを警告。離脱交渉について直接コメントするのは政府の役割だとも述べた。

  中銀はこの日、賃金の伸び改善に伴い、物価上昇圧力がこれまでの想定よりも早期に強まる可能性があるとの認識を示した。若干タカ派的になったこの見方はスムーズなEU離脱が前提で、定まったものではない。

  EU離脱の影響を織り込み、中銀は企業投資見通しを下方修正して今年の伸びがゼロにとどまると予想。2019年の経済成長率見通しも小幅に引き下げ1.7%とした。インフレ加速を含む中銀の予想は、21年終盤まで3回程度の0.25ポイント利上げを前提とした。ただ、中銀予測は合意なきEU離脱の可能性を全く考慮していないため、全面的な修正が必要になる可能性もある。

Overseeing Carnage

Politics have dominated Carney’s tenure as BOE governor

原題:Carney Says Brexit Deadline Focusing Officials Ready to Respond(抜粋)

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