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英中銀:政策金利据え置きを決定、景気予測は想定より速い利上げ示唆

  • 景気が従来予想よりも早期に過熱し始める可能性指摘-英中銀MPC
  • 21年終盤まで3回程度の利上げを前提、合意なき離脱想定せず

イングランド銀行(英中央銀行)は1日、今後数年にこれまでの想定よりも速いペースの利上げが必要になる可能性を示唆した。欧州連合(EU)離脱を巡る不透明性に主に言及した。

  カーニー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は、景気が従来の見通しよりも早期に過熱し始める可能性があるとし、賃金の伸び改善と国内のコスト圧力を指摘した。インフレ率は向こう2年にわたり中銀目標の2%を上回って推移すると予想した。政策金利は据え置いた。

Faster Pace

Market expectations for BOE rate to hit 1 percent

Source: Bank of England Inflation Report

Note: *Conditioning path for rate implied by forward market interest rates

  ただ、8月に比べ若干タカ派的な見方はスムーズなEU離脱が前提で、定まったものではない。中銀はEU離脱合意の内容が依然として、英経済と金融政策を左右する最大の要因だと説明した。

  1日公表した四半期インフレ報告では「いかなる形のEU離脱に対しても金融政策の対応は自動的ではなく、いずれの方向にも動き得る」とした上で、離脱の正確な影響について「あらかじめ判断することはできないが、いかなる状況においてもMPCは見通しの重要な変化に対応する」と表明した。

  EU離脱の影響を織り込み、中銀は企業投資見通しを下方修正して今年の伸びがゼロにとどまると予想。2019年の経済成長率見通しも小幅に引き下げ1.7%とした。インフレ加速を含む中銀の予想は、21年終盤まで3回程度の0.25ポイント利上げを前提とした。ただ、中銀予測は合意なきEU離脱の可能性を全く考慮していないため、全面的な修正が必要になる可能性もある。

  MPCの議事録は限定的かつ漸進的な利上げが向こう数年にわたって恐らく必要になるとの認識を引き続き示した。9人のメンバーから成るMPCは全会一致で0.75%での政策金利据え置きを決定。ブルームバーグがまとめた調査で56人のエコノミスト全員が据え置きを予想していた。

原題:BOE Waits for Brexit Clarity as Forecasts Hint at Faster Hikes(抜粋)
BOE Waits for Brexit Clarity as Forecasts Hint at Faster Hikes

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