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英中銀の利上げ計画、EU離脱問題で立ち往生か-きょう政策委開催

  • 離脱協議の行方が明確になるまでは英中銀は静観必要か
  • 1日のMPCの焦点は最新経済予測とカーニー総裁の記者会見

イングランド銀行(英中央銀行)は通常であれば追加利上げに向けた地ならしをする理由があるが、英国は今、平時ではない。

  英国の欧州連合(EU)離脱協議が依然として難航しているためで、来年3月の離脱日が迫る中、英中銀は協議の行方がもっと明らかになるまでは静観せざるを得ない公算が大きい。当局者は向こう数年に「限定的かつ漸進的な」利上げが必要になるとの立場を維持しているものの、エコノミストは1日の金融政策委員会(MPC)での金利変更を予想していない。市場も次の利上げの観測を急速に後退させている。

  このため今回のMPCの焦点は、カーニー英中銀総裁の記者会見と同中銀の最新予測だろう。ただ、最新予測は英EU離脱交渉が決着すればすぐに破棄する必要がある。

Fastest pay growth may take a back seat to Brexit for the BOE

  
  8月の利上げ以降、経済指標は利上げ根拠についての中銀の議論を裏付けており、データは7-9月(第3四半期)が2年ぶりの高成長となったことを示唆している。長く待ち望まれた賃金上昇の兆しもあり、6-8月は約10年ぶりの高い伸びだった。

  しかし、こうしたデータの改善でも、市場は英EU離脱協議の先行き不透明や世界市場の混乱を踏まえ、利上げの見通しに一段と悲観的になりつつある。投資家は2019年の追加利上げをもはや完全には織り込んでおらず、英EU離脱期限後に初めてMPCが開催される来年5月の利上げ確率は10月初めに比べ半分以下の40%前後にまで低下した。

Rewriting the Outlook

Markets aren't pricing in another Bank of England rate hike until 2020

Source: Bloomberg

  英中銀当局者は英EU離脱合意の形次第で見通しが一変する可能性があることを認めているが、最近の離脱協議難航を考慮しなくても、当局者は向こう2年間の成長率見通しを下方修正する方向にあるようだ。英中銀は19年と20年の成長率見通しを現時点で1.8%と1.7%としているが、エコノミスト15人を対象としたブルームバーグ調査では、上方修正の予想は一件もなく、約半数は下方修正を見込んでいる。

Bleak Outlook

No economists see BOE upgrading its GDP forecast for 2019 or 2020

Source: Bloomberg


Overseeing Carnage

Politics have dominated Carney’s tenure as BOE governor

原題:BOE Rate-Hike Plans Hamstrung by Brexit: Decision Day Guide(抜粋)

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