米国の国債入札、リセッション当時上回る規模に-好景気に財政刺激

  • 10-12月の国債発行額は830億ドル、4四半期連続の規模拡大
  • 入札規模のこれまでの最高はリセッション後09年の約810億ドル

米国の国債入札は、世界大恐慌以来で最悪の経済危機直後の規模を超える。米財務省が発表した。今回はすでに成長が活発な経済に財政刺激策を加える格好だ。

  米財務省は31日にクオータリーリファンディング(四半期定例入札)の詳細を発表。減税や歳出増加、高齢化などを背景に膨張する財政赤字を埋めるため、長期の国債発行額を830億ドル(約9兆4000億円)に増やすと明らかにした。前四半期は780億ドルだった。発行額の引き上げはこれで4四半期連続。金融当局が危機下で導入した緩和策の縮小過程として、償還を迎えた保有債券の一部について再投資をやめたことも背景にある。

  四半期定例入札の発行額でこれまでの最高は、リセッション(景気後退)後の経済回復策でガイトナー元長官が2009年に実施した約810億ドル。今回の発行増額は、経済成長率が年3.5%、失業率がここ50年近くで最低という環境で行われる。

財務省の四半期定例入札計画
  • 11月と12月の両月で2年債、3年債、5年債入札の発行額を10億ドル増額すると財務省は見込む。プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)の大半は3カ月にかけての増額を予想していた
  • 7年債、10年債、30年債の発行額は11月に10億ドル増額し、1月まで変わらず(大半のディーラー予想に一致)
  • 来週の入札での発行額は合計830億ドル(8月の定例入札発表週は780億ドルだった)。来週は3年債370億ドル、10年債270億ドル、30年債190億ドルの入札を予定
  • 11月の2年物変動利付債の入札は発行額を10億ドル引き上げ
  • 入札で新規に287億ドルを調達-財務省

  これを受け、米国債指標銘柄である10年債の利回りは31日、一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.16%を付けた。

原題:U.S Debt Sales Top Crisis-Era Levels as Fiscal Bump Spurs Growth(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE