FRB、メガバンク除く金融機関に対する資本要件の緩和を提案へ

A U.S. Bancorp building stands in San Francisco. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

米監督当局は銀行規制の改定案を提示する見通しだ。金融システムの脅威となる可能性が低いと考えられる金融機関に対する資本要件を緩和し、最も厳しい要件は大手メガバンクのみを対象とする。

  米連邦準備制度理事会(FRB)は31日、ウォール街のメガバンク以外の機関に対する規制緩和を狙った法律に応じる形で、より規模の小さな地域金融機関にメガバンクと異なる要件を課す新たな規制制度を提案する。この新制度の下では、USバンコープやキャピタル・ワン・ファイナンシャル、PNCファイナンシャル・サービシズ・グループなどは最も厳しい資本規制を免れることになる。

  パウエルFRB議長は声明で「この規制案では、リスクの少ない機関に対する要件を大きく緩和する一方、金融システムと経済に最も大きなリスクをもたらす機関に対しては最も厳しい要件を維持している」と説明した。

  新たな規制制度では、金融機関は総資産規模だけでなく、よりリスクの高い短期資金調達への依存度合い、簿外取引の規模、米国外での事業規模も評価対象となる。

  • 資産規模が1000億-2500億ドル(約11兆3000億-28兆3000億円)の金融機関に対しては、緊急に資金が必要となった場合に備えて留保しておく、売却が容易な資産の規模に関する要件を大幅に緩和する予定。またこれら金融機関を対象としたストレステスト(健全性審査)は、2年ごとに実施される。こうした金融機関にはサントラスト・バンクスやキーコープ、フィフス・サード・バンコープなどがある
  • 資産規模が2500億ドルを超える、もしくは超えなくてもリスクが高い金融機関に対しては、事業の複雑さの度合いに応じて資本要件をより厳格にする。ただシステム上重要ではない機関については、流動性の要件は大きく引き下げられる
  • 「アドバンストアプローチ」の資本要件が適用される、世界的なメガバンクの定義基準を大幅に引き上げる。現行規定では資産規模が2500億ドル以上、ないし国外のエクスポージャーが100億ドル以上としているが、新たな案では資産規模が7000億ドル、ないし国外エクスポージャーが750億ドルの銀行に基準を引き上げる

原題:Fed Set to Propose Eased Standards for All But the Biggest Banks(抜粋)

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