トランプ大統領が試す中国、借金依存の大掛かりな刺激策から脱却図る

  • 08年と15年に打ち出したような大規模な財政・金融措置を回避
  • 刺激策の有効性を判断するのは時期尚早-BofAメリル
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

借入金で賄う大掛かりな景気刺激策から脱却しようとする中国の試みがストレステストにかけられている。検査官はほかならぬトランプ米大統領だ。

  ホワイトハウスが中国の対米輸出全てに関税賦課を検討する中で、中国当局は2008年と15年に打ち出したような大規模な財政・金融措置ではなく、減税規制緩和、投資奨励策などで国内経済への打撃を和らげようと図っている。

  米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル経済アドバイザー、ヨアヒム・フェルズ氏は「これまで中国は大型インフラ事業に関わる国有企業を介して巨額の資金を投じてきたが、今は国民に回す資金を増やし消費に期待している」と指摘した上で、「発表済みの政策に加え、さらに財政を緩める措置があると考えている」と述べた。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのイーサン・ハリス、アディトヤ・バビ両エコノミストによれば、中国は「世界成長への一段とバランスの取れた貢献国」となっており、中国による国内経済安定化の試みが成功するか失敗するかは、以前と比べ世界全体にとって重要性が大きく高まっている。

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Source: National Bureau of Statistics

  両氏は最近のリポートで、「経済における弱さに応じた刺激策を中国政府が発表し続けるとみており、これが来年のソフトランディングを支えるはずだ。だが貿易戦争はまだ続き、刺激策の有効性を判断するのは時期尚早だ。目を離してはいけない」と記した。

原題:China’s Aversion to Big Bang Stimulus Tested by Trump Tariffs(抜粋)

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