英EU離脱担当相、21日までの合意期待-金融サービス妥結と英紙

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  • 離脱交渉が最近数週間で「大きく前進」したとラーブ離脱担当相
  • 「11月21日がふさわしい日時になると期待している」とラーブ氏

英国のラーブ欧州連合(EU)離脱担当相は、10月31日に公開された議会宛ての書簡で、11月21日までにEUとの離脱合意がまとまるとの期待を明らかにした。離脱交渉の金融サービス分野で暫定合意が成立したと英紙タイムズが報じたことも好感し、外国為替市場でポンド相場は上昇した。

  ラーブ氏は英下院のEU離脱特別委員会のヒラリー・ベン委員長に宛てた10月24日付の書簡で、英領北アイルランドとアイルランドとの国境の将来を巡る対立解消に向けて英国側が新たな提案を行ったこともあって、離脱交渉が最近数週間で「大きく前進」したと指摘。一方、英紙タイムズは11月1日、英国の金融サービス会社による欧州市場へのアクセス継続を離脱後も可能にする暫定合意が英・EU間で成立したと報じた。

  過去数カ月にわたり離脱交渉の障害となってきたアイルランドの国境問題について、ラーブ氏は書簡で「意見の相違はあるが、この問題を巡る合意からわれわれは遠くない」と楽観的な様子を示し、「合意がまとまれば委員会に謹んで報告するつもりだが、現時点では11月21日がふさわしい日時になると期待している」と説明した。

  ポンドの対ドル相場は日本時間1日午前の取引で一時0.7%上昇し、1ポンド=1.2856ドルを付けた。

  複数の匿名の政府関係者からの情報を引用し、英紙タイムズが報じたところでは、暫定合意はサービスおよび、データのやりとりに関する将来のパートナーシップの全ての側面をカバーする内容。英国の金融規制が引き続き欧州基準におおむね準拠する限り、英国企業による欧州市場へのアクセスをEUは保証するという。

  英政府はラーブ氏の書簡の意義について控えめに扱う姿勢を示し、EU離脱担当省は「離脱交渉を妥結させる日時は設定されていない」としているものの、当局者の1人は、1週間前の日付ではあるが、書簡には今の考えがなお反映されていると語った。

  11月半ばを目指していた離脱合意締結のためのEU臨時首脳会議の招集はこれまで見送られており、12月の定例首脳会議で英とEUが離脱条件で合意する可能性がある。

Key Brexit Dates Ahead

原題:U.K. and EU See Brexit Hope as Raab Expects Deal by Nov. 21
Pound Gains on Brexit News as Aussie Jumps on Trade: Inside G-10(抜粋)

(金融サービス分野での合意に関する報道などを追加して更新します.)
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