英国の合意なきEU離脱リスク、いまや格付けに影響-S&P

  • 英国経済、合意なき離脱なら2年連続のマイナス成長に-S&P
  • ポンドは下げ拡大、一時1.27ドル割り込む

英国が合意を結ばずに欧州連合(EU)を離脱する可能性は、同国の信用格付けに影響するほど十分に高まったと、S&Pグローバル・レーティングは判断している。

  S&Pは30日の発表文で、合意なき離脱に至れば英国経済は浅いリセッション(景気後退)が最長で5四半期にわたって続き、2019年の経済成長率はマイナス1.2%、20年はマイナス1.5%に落ち込むと予想。このシナリオでは過去最低水準にある失業率も上昇に転じ、20年には金融危機以来となる7%超に達するだろうと警告した。

  S&Pのクレジットアナリスト、ポール・ワッタース氏は「合意なき離脱のリスクが、関連する格付けで考慮に入れなくてはならないほど高まった」と指摘。「これは北アイルランドの国境問題など提案された離脱協定で未解決の重要な要因について英国とEUがこれまでのところ合意できていないという事実を反映している」と述べた。

  S&Pの見解が明らかにされた後、ポンドは下げ幅を拡大。対ドルで一時0.7%安となり、1ポンド=1.27ドルを割り込んだ。

原題:Risk of No-Deal Brexit Is Now a Rating Issue for U.K., S&P Says(抜粋)
Pound Slips to Session Low as S&P Flags No Deal Risk to Rating

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE