10月30日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が今年の高値、EU離脱リスクでポンド下落

  30日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。ブルームバーグのドル指数は年初来高値を更新した。一方でポンドは下落。英国の合意なき欧州連合(EU)離脱の可能性は同国の信用格付けに影響するほど十分に高まったと、S&Pグローバル・レーティングが指摘した。

  ドルは主要10通貨の大半に対し上昇。ドル指数は一時、2017年5月以来の高値を付けた。ポンドはドルに対し一時0.8%下げる場面があった。米国株が反発したことから、逃避先通貨は米国債と並んで下落。円とスイス・フランは対ドルで下落率上位に入った。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対円では0.5%高の1ドル=112円97銭。ユーロはドルに対して0.3%安の1ユーロ=1.1345ドル。

  この日はユーロ圏の7-9月(第3四半期)域内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことも、ドル高の材料となった。

  ユーロは対ドルで続落。欧州委員会がイタリアに宛てた書簡で、同国の公的債務はユーロ圏全体における懸念だとの見方を示したと伝わった後、日中安値を付けた。

欧州時間の取引

  ユーロは、月末特有の資金フローがドルを押し上げる中で早い時間に下げたが、ドイツの州インフレ統計に支えられて落ち着いた。リスク選好ムードが戻ったことで、主要10通貨の中では円の下げが目立った。
原題:Dollar Sets 2018 High as Pound Flops on Brexit Risk: Inside G-10(抜粋)
Euro Steadies as German Data Meet Month-End Flows: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が大幅反発、原油は2カ月ぶり安値

  30日の米株式相場は大幅反発。全ての主要株式指数が上げた。決算発表シーズンということもあり、荒い値動きが続いている。米国債相場は下落。

  • 米国株は大幅反発、荒い値動きが続く
  • 米国債は下落、10年債利回り3.12%
  • NY原油は続落、2カ月ぶり安値-在庫増加観測と米中関係悪化で
  • NY金は小幅続落、1225.30ドル-月間では7カ月ぶり上昇

  S&P500種株価指数は上げを失う場面が2回あったが、取引終盤に上昇した。全11セクターが上昇、消費および商品関連の銘柄がけん引した。S&P500種は調整局面の領域に入る場面もあった。10月全体では8%余り下げており、現在の強気相場の中で最悪の成績となっている。

  S&P500種が前日比1.6%上げて2682.63で終了。ダウ平均は431.72ドル(1.8%)高の24874.64ドルで終えた。ナスダック総合は1.6%高。ニューヨーク時間午後4時54分現在、米国債市場では10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.12%。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。2カ月ぶり安値を付けた。米国内の在庫が増加しているとの観測に加え、米中貿易関係の悪化が世界経済に悪影響を与えるとの見方から売りが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は86セント(1.3%)安の1バレル=66.18ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.43ドル下げて75.91ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安の1オンス=1225.30ドルで終了。月間では7カ月ぶりに上昇している。

  S&P500種構成銘柄の騰落比率は約4対1。決算が大きな動きをもたらした。ゲームソフトのテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアとスポーツ用品メーカーのアンダーアーマーは好決算をはやして上昇。一方、ゼネラル・エレクトリック(GE)は2009年以来の安値に沈んだ。通常取引終了後に決算を発表したフェイスブックは時間外取引で上昇。

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「最大のリスクは貿易戦争と金利上昇だ」と指摘。「中間選挙については、選挙後に株は普通なら上昇すると楽観視されているようだ。共和党に投票しようが、民主党に投票しようが、株式相場は株式相場の論理で動くだろう」と述べた。

原題:U.S. Stocks Rally to End Volatile Day; Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falls to Two-Month Low as Global Demand Anxiety Intensifies(抜粋)
PRECIOUS: Gold’s Gains Spur Best Month for Miners in Over a Year(抜粋)

◎欧州債:イタリア債下落、ドイツ債は下げ埋める-安全資産需要で

  30日の欧州債市場ではイタリア債の利回り曲線がベアフラット化した。ドイツ債は安全資産への逃避需要で一時の下げを切り返し、米国債と英国債を上回るパフォーマンスだった。

  • イタリア2年債利回りは最大21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。第3四半期GDP統計が低調だったほか、10年債の入札も軟調だった
    • イタリア10年債のドイツ債に対するスプレッドは14bp拡大して310bp
  • ドイツ債は下げを埋める展開。この日の欧州主要株価指数は下落した
    • ドイツ債は一時、堅調だったアジア株やザクセン州のCPI統計を手掛かりに売られていた
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げて0.37%、フランス10年債利回りは変わらずの0.74%、イタリア10年債利回りは14bp上げて3.47%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Decline, EGBs Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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