Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

9月鉱工業生産、2カ月ぶり低下-判断「一部に弱さ」据え置き

更新日時
  • 前月比1.1%低下の101.4、今年2番目の低さ-市場予想0.3%低下
  • 10月は前月比6.0%上昇、11月は0.8%低下-製造工業生産予測調査
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

9月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み)は、前月比で2カ月ぶりに低下した。前月は4カ月ぶりの上昇となったが、再び低下に転じ、輸送機械工業を中心に生産の弱さを示した。生産基調判断は「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」に据え置いた。経済産業省が31日発表した。

キーポイント




  • 前月比1.1%低下(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.3%低下)の101.4-前月は0.2%上昇
  • 原指数は前年同月比2.9%低下(予想は2.1%低下)の103.0-前月は0.2%上昇
  • 製造工業生産予測調査によると、10月は前月比6.0%上昇、11月は0.8%低下

エコノミストの見方

  • ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長は電話取材で「生産は弱い。この弱さをみると災害要因だけではなく、米国を除いた海外経済の減速の影響が出ているのかもしれない」と述べた上で、「まだ基調について判断はできないが、警戒はしておいたほうが良い。今年に入ってから景気回復の勢いは弱まっているのは確かなようだ」と語った。また、「日銀が今回の統計で景気の見方を変えることはなく、今後のデータを見て先行きを判断することになろう」と指摘した。
  • 東海東京調査センターの武藤弘明チーフエコノミストは30日の電話取材で、9月は地震で経済活動がかなり影響を受けたと指摘。その前も台風があり、全体として7-9月の生産はマイナスになると予想した上で、「消費次第だろうが、生産や輸出の動きを見ているとGDPもマイナスになってもおかしくはなさそう」と語っていた。

詳細

  • 原指数は今年1月の100.7に次ぐ低水準、前年平均の102も下回った
  • 7-9月も1.6%低下と2期ぶりに前期比で低下
  • 業種別では11業種が低下、4業種が上昇。生産低下をもたらした主な業種は輸送機械工業
  • ただ、9月の生産低下は外需や世界経済の鈍化ではなく、自然災害が主な要因-経産省担当者
  • 鉱工業生産の勢いには陰りが見られるようだとしながらも、7-9月期の自然災害の影響などを見極める必要があるとして、基調判断は据え置いた
(統計の詳細を追加、コメントを更新します.)
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