任天堂:7-9月期営業利益は市場予想を下回る

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  • スイッチ「順調に推移、年末商戦が本番」2000万台目標-社長
  • 今期計画は据え置き、達成に向け人気タイトル投入へ

任天堂が30日に発表した7-9月期の連結営業利益は大幅に増えたが、市場予想は下回った。同社は年末商戦に向け人気タイトルを投入し収益拡大を目指す。

  発表資料によると、営業利益は前年同期比30%増の309億円(ブルームバーグが集計した事前のアナリスト予想は379億円)。純利益は同12%増の340億円(市場予想282億円)、売上高は同ほぼ横ばいの2207億円(同2322億円)。今期(2019年3月期)計画は据え置いた。

  任天堂の古川俊太郎社長は決算会見で、今年度2000万台を計画しているスイッチの販売動向について「順調に推移している」としながらも、「これから迎えるホリデー商戦が本番だ」との認識を示した。スイッチの4-9月販売台数は前年同期比3.7%増の507万台で17年3月からの累積では2286万台となった。

ニンテンドー スイッチ

Photographer: Buddhika Weerasinghe/Bloomberg

  前期は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の好調で営業利益が8年ぶりの高水準となった。年末商戦に向け、人気タイトルを継続的に投入する計画。9月にはインターネットを通じた対戦を可能にする「ニンテンドースイッチオンライン」を有料化するなどゲーム関連収益の多様化も進めている。

  古川社長は会見で、スマートフォン向けに登場キャラクターを含めて一から開発した「ドラガリアロスト」について,「順調な滑り出しを見せている」と説明した。同タイトルは日本や米国のほか台湾や香港でも配信されている。

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは、決算は「表面上は良いとは言いにくく、年末商戦にどれだけ確信があるか」が焦点になると分析。スイッチ本体の販売については「2000万台に届くかどうか、若干怪しい部分がある」と指摘した。

  株価は1月に08年以来の5万円に迫ったが、利益拡大期待の一服による調整で7-8月に一時3万4000円を下回り、その後は4万円を挟んでもみ合っている。

(会見のもようやアナリストの見方を追加して更新しました.)
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