ソニー:今期も営業最高益更新へ、画像センサー投資拡大

更新日時
  • 営業利益計画は前年比18%増の8700億円、純利益・売上も上方修正
  • スマートフォンの販売見通しが減少、赤字が950億円に拡大

ソニーは30日、今期(2019年3月期)の連結営業利益計画を上方修正した。ゲームや音楽部門が好調なため。実現すれば、営業最高益を2年連続で更新する。主力の画像センサー(CMOS)の需要も堅調で設備投資を増やす。

  発表資料によると、営業利益計画(従来6700億円)は前年同期比18%増の8700億円となり、市場予想(7898億円)を上回った。純利益(従来5000億円)は同44%増の7050億円に、売上高(従来8兆6000億円)は同1.8%増の8兆7000億円に上方修正された。

  発表によると、ゲーム&ネットワークサービス部門の通期の営業利益が7月から600億円増加し、3100億円になる見通し。音楽部門も同1150億円増加し、2300億円となる。画像センサーを含む半導体部門は同200億円増の1400億円の見込み。一方、モバイル・コミュニケーション部門はスマートフォンの販売見通しが減少した影響で損失が拡大し、950億円の赤字になる。

  前期に20年ぶりに営業最高益を更新したソニーは、スマートフォンの画像処理に使う画像センサーやゲームを中心に成長を目指している。今期からの第3次中期経営計画では、半導体への継続投資などを通じ、3年間累計で2兆円以上の営業キャッシュフロー創出を目標とする。第2次中計の実績からは5000億円以上の上積みだ。

ソニー本社

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  会見した十時裕樹最高財務責任者(CFO)は、21年3月期までの3年間の画像センサーの投資額を、5月の中期計画発表時から2割程度、増やす考えを示した。大半がスマートフォン向けで、微細化など性能向上に用いる。中計発表時にはソニー全体の設備投資額1兆円のうち、半分をイメージセンサーに充てるとしていた。

  またスマートフォンを中心とするモバイル・コミュニケーション部門は19年度も営業損失の見込みで、20年度の黒字化を目指す。スマートフォンからの撤退は考えていないという。

  同時に発表された7-9月期の営業利益は前年比17%増の2395億円だった。純利益は同32%増の1730億円、売上高は同6%増の2兆1828億円。

(更新前の記事は7-9月期の営業利益の伸び率を訂正済みです)

(会見での画像センサーについての発言を追加します.)
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