米国が追加の対中関税を計画、首脳会談不調の場合に備え-関係者

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  • 今年の追加関税で対象外だった中国からの輸入品全てを含める計画
  • 昨年の輸入データから算出すると総額2570億ドル相当が対象にも

11月に予定されているトランプ米大統領と中国の習近平国家主席との会談で貿易面の対立を緩和できない場合、米国は中国からの輸入品でこれまでの追加関税の対象となっていなかった品目全てへの関税賦課を12月初旬までに発表する用意があると、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

  新たな関税対象リストが12月初旬に発表された場合、その後60日間の意見公募期間を経ることから、発効日は2月上旬の中国の春節(旧正月)と重なる可能性がある。対象リストにはこれまでの関税で対象となっていない輸入品全てが含まれ、昨年の輸入データから算出した場合、総額2570億ドル(約28兆9000億円)相当に上る可能性があると、関係者のうち2人が述べた。

  関係者のうち2人によると、米当局は、11月30日から2日間ブエノスアイレスで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて行われる米中首脳会談で進展が見られなかった場合に備えて、追加関税シナリオを用意している。関係者らは、内部の協議だとして匿名を条件に語った。関係者らは、最終決定はまだ下されていないとも述べた。

  米国のこうした動きは、企業が関税コスト増について不満の声が上がり、金融市場が世界経済への影響について引き続き神経質になる中でも、トランプ政権が依然として対中貿易戦争をエスカレートさせる意向であることを示唆する。

  米国株は29日、米中貿易戦争が激化するのではないかとの懸念が広がり、下げに転じた。S&P500種は前営業日比0.7%下げて2641.25で終了。一時2.1%安を付けた。

  ホワイトハウスのサンダース報道官はこの日の記者会見で米中首脳会談の重要性について問われると、具体的な回答は控え、「私は会談について先回りしてコメントするつもりはない」と発言。「世界で最も影響力の大きいリーダーの2人だ。あなた方がどう見ようと、このことが重要だと思う。両氏が話し合う時、何が起こるかが分かるだろう」と語った。

  事情に詳しい関係者2人によれば、ホワイトハウスは別の選択肢として、米中首脳会談の議題から貿易を外すことを検討しているが、会談自体を中止する可能性は低い。

原題:U.S. Is Said to Plan More China Tariffs If Xi Meeting Fails (1)(抜粋)

(背景などを追加して更新します.)
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