【NY外為】ドル上昇、円とスイス・フランは下げ幅をやや縮小

更新日時
  • ドル指数は年初来高値近くに上伸、ドル・円は112円30銭台
  • ユーロはもみ合い、メルケル独首相が再選目指さない意向を表明

29日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ブルームバーグのドル指数は年初来高値近辺に上伸した。円とスイス・フランは下落したが、朝方好調だった米国株が貿易懸念で下げに転じたことを受けて下げ幅を縮小した。

  ドルは主要10通貨のほぼ全てに対し上昇。ドル指数は前週末比で一時0.6%上昇し、2017年5月以来の高値となる場面があった。朝方発表された9月の米個人所得は前月比0.2%増と市場予想を下回ったが、個人消費支出は前月比0.4%増で市場予想に一致した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇。ドルは対円では0.4%高の1ドル=112円32銭。ユーロはドルに対して0.2%安の1ユーロ=1.1384ドル。

  円はドルに対し一時0.6%安の112円56銭となったが、その後は下げ幅を縮小した。11月に予定されている米中首脳会談で貿易面の対立を緩和できない場合に備え、米国は追加の対中関税賦課を計画していると伝わり、米国株が下げに転じたのが手掛かり。30日からの日銀政策決定会合を控えたポジション調整も背景にある。

  ポンドはドルに対し上昇を維持できず、0.3%安。ハモンド英財務相はこの日の予算演説の冒頭で、緊縮財政が近く終了すると述べる一方、英国が欧州連合(EU)との離脱案で合意できなければ歳出増加計画は実現できなくなる恐れがあると警告した。

欧州時間の取引

  米賃金統計の発表を控え、メキシコ・ペソの下落を背景にドル指数が上昇。ペソはメキシコ新政権が空港建設計画を白紙に戻したことが嫌気され、一時は対ドルで2%余り下げた。ドイツのメルケル首相が党首選で再選を目指さない意向を表明したとの報道が消化される中、ユーロは前週末の水準を挟んでもみ合った。

  レバレッジ系のファンドが10月に入って初めてドルのネットロングを増やしたことが、ブルームバーグがまとめた米商品先物取引委員会(CFTC)データで明らかになった。
原題:Dollar Holds Gains as Havens Stage Modest Comeback: Inside G-10(抜粋)
Dollar Climbs as Mexican Peso Slides, Euro Swings: Inside G-10

(第1段落を書き換え、4段落以降を追加して更新します.)
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