メルケル独首相が与党党首を退任へ、次期党首候補はこの5人

メルケル独首相

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

ドイツのメルケル首相が与党・キリスト教民主同盟(CDU)党首として再選を目指さないと決断したことで、後継レースの幕が開いた。CDU次期党首となれば、メルケル氏退任後のドイツ首相の座も見えてくる。党首選が行われる12月のCDU党大会に向け、候補に名乗りを上げたのは以下の通りだ。

アンネグレート・クランプカレンバウアー

写真家:Krisztian Bocsi / Bloomberg

年齢: 56
役職: CDU幹事長
  メルケル首相が後継者を選べるとすれば、フランスとの国境沿いにある小さな州、ザールラント州の元首相クランプカレンバウアー氏を指名するだろう。同氏はメルケル氏同様、CDU内のリベラル派に属するが、移民や同性婚などの問題ではより保守的な姿勢を持つ。メルケル氏側近とみられているため警戒する向きもあるが、このような保守的な姿勢がCDU党員の幅広い支持を集める可能性がある。

イェンス・シュパーン

写真家:Luke MacGregor / Bloomberg

年齢:38
役職:保健相
  メルケル首相の穏健路線に不満を抱くCDU保守派の代表的政治家。首相の移民政策やイスラム教の女性服ブルカ着用を辛らつに批判して保守派の支持を勝ち得、その支持を基盤に閣僚に指名された。ただ、閣内に入ってからは舌鋒(ぜっぽう)が鈍り、存在感がやや薄らいでいる。

フリードリヒ・メルツ

写真家:Ralph Orlowski /ゲッティイメージズヨーロッパ

年齢:62
役職:メルケル首相の政敵、元CDU・CSU院内総務
  ドイツ下院のCDU・CSU院内総務を務めた経験があるメルツ氏は、メルケル首相が最高権力に上り詰める中で脇へ追いやられた多くの政敵の1人だ。メルツ氏にとって、12月の党首選挙は政治の表舞台に復帰する好機になる。メルケル時代が続く中でメルツ氏は政界を去り金融業界で働いていたため、党内の企業寄り派閥と関係が深い。

  まだ立候補を表明していないものの、出馬する可能性があるとみられるのは以下の通り。

アーミン・ラシェット

アーミン・ラシェット

写真家:Jasper Juinen / Bloomberg

年齢:57
役職:ノルトライン・ウェストファーレン州首相
  CDUが国内で最大の地盤を持つ州の首相であるラシェット氏は、党内部に深いネットワークを持つ。メルケル首相のリベラル路線を信奉しており、右傾化には抵抗を示すとみられる。一般党員に十分な変化を提示できるか問題となる可能性があり、党首選への立候補については選択肢を見極めると述べた。

ダニエル・ギュンター

写真家:Krisztian Bocsi / Bloomberg

年齢:45
役職:シュレスウィヒ・ホルシュタイン州首相
  ギュンター氏は昨年まで比較的無名だったが、ドイツ最北のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の州議会選挙でメルケル首相にとって価値ある勝利をもたらした。さらに同州議会では、連邦議会でメルケル首相が失敗した企業寄り政党の自由民主党(FDP)、環境政党である緑の党との連立を成功させた。中道主義者ではあるが、旧東ドイツ地域でCDUは反資本主義政党の左派党との連携を検討するべきだと発言したこともある。

原題:As Merkel Prepares to Step Back, Here’s Who Might Replace Her(抜粋)

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