ハモンド英財務相、緊縮財政の終了を約束-EU離脱で合意が前提

ハモンド英財務相は、金融危機下で導入された緊縮財政が近く終了すると述べた。一方、英国が欧州連合(EU)との離脱案で合意できなければ歳出増加計画は実現できなくなる恐れがあると警告した。

  ハモンド財務相は29日の予算演説の冒頭で、「英国民の大変な努力が報われ、緊縮財政の時代がようやく終わりに近づいていると国民に報告できる」と話した。

Stronger Growth

U.K. economy to grow more than previously forecast next year

Source: Office for Budget Responsibility

Note: Nov. 2018 is first OBR forecast to provide prediction for 2023

  ハモンド財務相には、約10年にわたる緊縮財政の終了を求める声が強まっている。コービン党首率いる野党・労働党は、英国はこの緊縮財政の影響を埋め合わせるため、公共サービスに1000億ポンド(約14兆4000億円)余りの追加支出が必要だと主張している。

  財務相によると、英予算責任局(OBR)は借入額が春季財政報告での予想を116億ポンド下回ると指摘、2019年の経済成長率見通しを1.6%に、20年については1.4%にそれぞれ引き上げた。3月時点の予想はいずれも1.3%だった。21年の成長率見通しは1.4%で据え置かれた。

ハモンド英財務相(29日)

Simon Dawson / Bloomberg

  一方で財務相は、EU離脱合意がなければ、この改善見通しが暗転する可能性があると述べた。逆に合意が得られれば投資が一気に拡大し、消費者信頼感の向上につながるとの見方を再度表明。EU離脱準備のため追加で20億ポンドを中央政府各部局に割り当てるほか、合意なき離脱に至り「今後数カ月で経済がより支援を必要とする場合に介入できるよう」150億ポンドの資金を維持しておくと明らかにした。

原題:Hammond Promises End to Austerity - With a Brexit Caveat (2)(抜粋)

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