債券は下落、日銀オペ結果受け超長期中心に売り-株高・円安も重し

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  • 長期金利0.115%に上昇、先物中心限月は一時150円66銭まで下落
  • いつか変更あるだろうという思惑で買い進められない-メリル日本証

債券相場は下落。日本銀行が実施した国債買い入れオペで需給悪化が示された超長期ゾーンを中心に売り圧力が掛かった。また、米国と中国間の貿易交渉を巡る懸念緩和を背景に日本株高・円安が進んだことも相場の重しとなった。

  30日の長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比1銭安150円79銭で取引開始。午後に日経平均株価が上げ幅を拡大すると、一時150円66銭まで下げ、結局は9銭安の150円71銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、11月のオペ運営方針に関して、「足元はリスクオフ要因が多い状況なので、アグレッシブなことはしない可能性がある」と指摘。ただ、「いつかは変更があるだろうという思惑で買い進められないという状況は変わらない。何があるのか分からないのでポジションを落とす動きが優勢になった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.11%で寄り付き、午後には0.115%まで上昇した。

  トランプ米大統領はFOXニュースとのインタビューで、中国は米国から散々吸い上げてきたため、中国との合意は「素晴らしい」ものにする必要があると語った。これを受けて、午後の東京株式相場は一段高の展開となり、日経平均株価は前日比1.5%高の2万1457円29銭で引けた。外国為替市場では円が全面安となり、ドル・円相場は一時1ドル=112円74銭と、約1週間ぶりの水準までドル高・円安が進んだ。

日銀買いオペ

  日銀はこの日、中期と超長期ゾーンを対象に国債買い入れオペを実施。買い入れ額は残存期間1年超3年以下が3000億円、3年超5年以下が3500億円、10年超25年以下が1800億円、25年超が500億円と、それぞれ前回から据え置かれた。オペ結果では応札倍率が4つのゾーンとも前回から上昇。特に超長期ゾーンはともに4倍台に上昇し、売り需要の強さが示された。

  メリル日本証の大崎氏は、「明日の日銀の動きを懸念して、今日のオペではまとまった売りが出たようだ」と話した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.130%-0.5bp
5年債-0.085%+0.5bp
10年債 0.115%+1.0bp
20年債 0.635%+1.0bp
30年債 0.855% 横ばい
40年債 1.020%+0.5bp
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