ドルは112円前後、日本株に連れて買い先行後に伸び悩み-ユーロ軟調

更新日時
  • 午前は112円05銭まで上昇後、111円78銭に下落
  • ドル・円は株価に敏感な状況、米主要企業決算見極め-CIBC

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=112円前後。日本株が上昇して始まったことに連れてドル買い・円売りが先行し、一時112円台に乗せた後、株の下落転換に伴い111円台後半に下げた。

  ドル・円は29日午後3時25分現在、前週末比横ばいの111円90銭。朝方に112円05銭まで上昇した後、水準を切り下げ、一時111円78銭まで下落した。午後は112円近辺に小戻す展開。きょうはスポット取引の決済が月末となる月末応答日。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、「ドル・円は株価に敏感な状況。今週はアップルやフェイスブックなど米主力企業決算が控えている。今のところ、決算がなかなか株価のプラスになっておらず株には慎重な見方がある。株に敏感なドル・円は落ちやすい面はあるだろう」と説明。ただ、「月末のドル買い需要が優勢との見方がある。112円以下では日本の投資家も買いに動く水準」とも語った。

  29日の日経平均株価は小幅続落。朝方に一時200円超の上昇幅となった後、下落に転じ、前週末比34円80銭(0.2%)安の2万1149円80銭で取引を終えた。また、米国株先物は弱含みに推移している。

  前週末の海外市場でドル・円は下落。米国株の下落を受けてリスク回避の動きが強まり、一時111円38銭までドル安・円高が進んだ。ダウ工業株30種平均は296.24ドル(1.2%)安の24688.31ドルで終了。米長期金利は4ベーシスポイント(bp)低下の3.08%程度。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「ヘッジファンドは11月に決算を迎えるので、企業決算前にポジションを落とす動きが米国株下落につながっている」と分析。「株安を中心にしたリスクオフの動きが続いている。株安が止まらないことがドル・円の上値を抑える要因」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1395ドル。ユーロ・円相場は0.1%安の1ユーロ=127円51銭。ドイツ・ヘッセン州議会選挙で連立与党が大敗し、メルケル政権不安定がユーロの重しとなった。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、ユーロ・ドルについて、「今の時点ではユーロをロング(買い建て)にはしたくない。売り場を探す相場になるだろう」とも述べた。

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