金利トレーダー、混乱に備える-FF、LIBOR、IOERが交錯

  • さまざまなシナリオに備えるオプションの取引が活発化
  • 12月のFOMC、利上げ見送りの可能性も視野

米市場が落ち着く兆しが見られない中で、金利トレーダーらは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて広範な結果を想定して備えている。

  利上げ見送りの可能性やロンドン銀行間取引金利(LIBOR)軌道を巡る不透明、超過準備の付利(IOER)の再調整の可能性を踏まえ、ユーロ・ドルのオプション市場の活動は活発になっている。トレーダーらは先週、さまざまなIOER引き上げ幅についてのヘッジを開始した。実効フェデラルファンド(FF)金利がまたしてもFOMCの誘導目標の上限に近づいたことが背景にある。最近の株式市場のボラティリティー再燃を受けてトレーダーらは12月の利上げ見送りも視野に入れ始めた。

  これに、再び上昇しつつあるLIBORの軌道についての不透明感が加わり、短期金利の見通しは混とんとしている。現在のところ、ユーロ・ドル先物12月限はFF金利誘導目標の引き上げ、IOERの0.2ポイント引き上げ、LIBORとFF金利の差を予測するFRA/OISは35ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度で横ばいを織り込んでいる。しかしさまざまな行使価格のコールオプションで建玉が急増している。

12月のFOMCシナリオ

おおよそのEDZ8価格

12月一時停止、FRA / OIS 20bp97.60
12月一時停止、FRA / OIS 35bp97.45
12月の利上げ、IOERは15bp引き上げ、FRA / OISは20bp97.45
12月の利上げ、IOERは20bp引き上げ、FRA / OISは20bp97.40
12月の利上げ、IOER 25bp引き上げ、FRA / OIS 20bp97.35
12月の利上げ、IOERは15bp引き上げ、FRA / OIS 35bp97.30
12月の利上げ、IOERは20bp引き上げ、FRA / OISは35bp97.25
12月の利上げ、IOERは25bp引き上げ、FRA / OISは35bp97.20

  3カ月物ドル建てLIBORは26日に2.52%と2008年以来の高水準に達した。大量の短期証券供給などが短期金利に上昇圧力をかけ、実効FF金利とIOERの差は23日に09年以降で初めてゼロになった。26日のある時点では12月物のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)が織り込む利上げ幅は0.17ポイントと、週初の0.2ポイントから縮小した。

原題:Rates Traders Brace for Chaos as Fed, Libor and IOER All in Play(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE