日本株は3日続落、中国経済の減速影響を警戒ー通信や電機安い

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  • 上海総合指数は一時2%超下落、決算失望の富士通やリコー大幅安
  • 関西電や信越化など好決算銘柄は買われる、米経済指標堅調も支え
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

29日の東京株式相場は3日続落。米中貿易摩擦の影響が読み切れない中、中国株安によって中国経済の先行き不安が高まった。決算が失望された富士通やリコーなどの電機株が安い。好決算の信越化学工業や関西電力は買われた。

  TOPIXの終値は前週末比6.45ポイント(0.4%)安の1589.56、日経平均株価は34円80銭(0.2%)安の2万1149円80銭。

  岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、日本株に割安感はあるものの、「米中の関税政策が経済や企業収益にどのような影響を与えるかはっきりと分からない。投資家とって今が一番怖い時期で、強気にはなりきれない」と述べた。投資家の恐怖心理を示すシカゴ・ボラティリティー指数(VIX)が高止まりしており、「警戒は続く」とみる。

  週明けの日本株相場は3日ぶりに反発して開始した。日経平均は前週に1347円下落したため、短期的な反発を狙った買いが入りやすい中、米7-9月の実質国内総生産(GDP)速報値がエコノミスト予想を上回ったことや、信越化学工業の業績計画上方修正を手掛かりに買いが入り、日経平均は一時281円(1.3%)値上がりした。東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリストは、「信越化の好決算と増配が良いアナウンスメント効果になった。ここから反発基調を強めていくためには、発表が本格化する決算でどれだけ株主還元が出てくるかがポイント」と話した。

  ただ、午前半ばに中国株が下落して始まると日本株は失速。TOPIX、日経平均ともマイナス圏に沈んだ。上海総合指数は午後に入り2%超下げた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の折見世記シニア投資ストラテジストは「人民元安で中国からの資金流出が問題。金融を除く中国企業の債務が膨らむことで経済活動が停滞し、貿易で関係の深い日本企業にも悪影響が出てくる可能性がある」とみる。中国経済の減速感を前に「企業経営者が中国リスクにどのような見通しを持っているかが注目される」とし、設備投資計画に影響が出るようなら先行き不透明感が高まるため、決算発表を前に積極的に買い進みにくいと述べた。
  

  • 東証1部33業種はガラス・土石製品、サービス、精密機器、情報・通信、保険、電機、輸送用機器が下落率上位
  • 上昇は電気・ガス、空運、その他金融、パルプ・紙、建設
  • 東証1部の売買高は13億7332万株、売買代金は2兆5060億円、代金は前週末比21%減少
  • 値上がり銘柄数は638、値下がりは1402
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