10月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円上昇、株安で逃避需要集まる-ドルは軟調

  26日のニューヨーク外国為替市場では、円が主要通貨に対して幅広く上昇。企業業績に対する懸念で世界的な株安となる中、逃避需要を受けて対ドルで1カ月ぶりの高値となった。週間ベースでも主要10通貨の全てに対して上昇している。こうした中、日本の財務省幹部が市場を注視していると発言した。

  ユーロは対ドルで2カ月ぶり安値を付けた後に反転。クロス取引のほか、ドルが幅広い通貨に対して弱含んだことを背景にユーロは値上がりした。イタリアのディマイオ副首相がドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の忠告に対して「状況を悪化させている」と反発。これに対しドラギ総裁は、中銀が信頼に足るかどうかは独立性で決まると発言した

  ドルは対円で下落。ストップロスの売りが出て、一時0.9%安の113円38銭まで下げた。ユーロは対円で1%下げた後、0.2%安まで下げを縮めた。週間では5週続落となった。

  財務省の浅川雅嗣財務官によると、同省と金融庁、日本銀行は日本時間の26日午後、幹部らによる情報交換会合を開催。為替への波及も含めて現状の金融市場全体の分析をし、市場の動きを緊張感を持ち注視すること確認した。これが報じられると円は売られ、上げを縮めた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは対円では0.5%安の1ドル=111円91銭。ユーロはドルに対して0.3%高の1ユーロ=1.1403ドル。

欧州時間の取引

  欧州時間にはドルが上昇を維持。リスク選好度が試される中、ドル指数は2017年6月以来の高値水準を維持した。
原題:Yen Gains as Growth Concerns Roil Equity Markets: Inside G-10(抜粋)
Dollar Sees Best Momentum Since April Amid Risk Off: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ハイテク売り続く、S&Pが調整入り目前

  26日の米株式市場ではハイテク売りが続き、ナスダック総合指数とS&P500種株価指数が調整局面入りすれすれの水準となった。米国債は米国株の軟調を背景とした逃避需要で大幅反発した。

  • 米国株は大幅反落、S&P500とナスダック総合は調整局面入りに近づく
  • 米国債は大幅反発、10年債利回り3.08%
  • NY原油は3日続伸-週間では3週続落
  • NY金は続伸、米株軟調受け-今週は0.6%高

  S&P500種は9月に記録した直近の最高値からの下落率が10%弱となった。ナスダック総合は、前日発表した決算が市場予想に届かなかったアマゾン・ドット・コムとアルファベットが売られたことの影響をまともに受けた。CBOEボラティリティー指数(VIX)は、相場変動が2月以来で最も激しいことを示している。

  S&P500種は前日比1.7%下げて2658.69。ダウ工業株30種平均は296.24ドル(1.2%)安の24688.31ドル、ナスダック総合は2.1%安。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.08%。

  ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。一時はバレル当たり67ドルを割り込む場面があった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は39セント(0.4%)高の1バレル=67.59ドルで終了。ただ週間では2.2%下落し、これで3週続落となった。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。朝方の米国株急落が金を押し上げたと、RJOフューチャーズのストラテジスト、フィル・ストライブル氏は指摘した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%高の1オンス=1235.80ドルで終了。日中は7月以来の高値を付ける場面があった。週間ベースでも上昇し、連騰記録を1月以来最長の4週に延ばした。

  ニューブリッジ・セキュリティーズのチーフマーケットストラテジスト、ドナルド・セルキン氏は「大幅上昇する日があるかと思えば逆に急落する日もあり、非常に足場が不安定な環境だ」と指摘。「一貫性がない。危なっかしく、神経がすり減る」と述べた。

  米10年債利回りは今週11bp以上下げ、週間ベースで5月以来の大幅な低下となった。

原題:Tech Meltdown Pushes Stocks to Edge of Correction: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally, Curve Steepens, Amid Tech-Led Equity Sell-Off
Oil’s Decline Stretches to Third Week as ‘Fear Selling’ Spreads
PRECIOUS: Gold Climbs for Fourth Straight Week as Equities Reel

◎欧州債:上昇、イタリア債も高い-S&Pが格付け見直し発表へ

  26日の欧州債は上昇、ドイツ債が上げを主導した。リスク志向の悪化が背景にある。イタリア債も高い。引け後にS&Pが同国の格付け見直しを発表する見通しだ。ECBによる利上げ見通しは後退した。

  • ドイツ債は朝方の上げ幅を広げた。市場が織り込む10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の預金金利引き上げ時期は2020年に後退した
  • イタリア債は上昇。S&Pによる同国の格付けは現在「BBB」、見通しは「安定的」となっている
  • 英国債のパフォーマンスは米国債とドイツ債を上回った。来週29日には来年度予算案が発表される予定
  • ドイツ10年債利回りは6bp下げて0.34%、フランス10年債利回りは4bp下げて0.73%、イタリア10年債利回りは3bp低下して3.46%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:EGBs Advance, Italy S&P Review Eyed; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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