ネクスペリアを無名の中国企業が買収へ-米国の審査対象案件

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  • 聞泰科技は事実上ネクスペリアの株式75.86%を取得する
  • 聞泰科技は2006年に元ZTE幹部が設立した

オランダの半導体メーカー、ネクスペリアをほぼ無名の中国企業、聞泰科技が252億元(約4100億円)で買収する。米国が中国のテクノロジー分野での台頭に懸念を示す中で、米当局の承認が必要となる大型案件だ。

  聞泰科技は事実上ネクスペリアの株式75.86%を取得する。聞泰科技は自社について、世界最大級のスマートフォンメーカーだと説明している。ネクスペリアはNXPセミコンダクターズが2016年に中国の投資家から成るコンソーシアムに売却していた。

  中国は外国製テクノロジーへの依存から脱却しようと、国家安全保障に不可欠とされる半導体に巨額の資金を投じているが、ネクスペリア買収は安全保障に絡んだ投資案件を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が必要となる。トランプ米大統領は中国が知的財産を不公正に入手していると主張しており、中国勢によるテクノロジー取得を巡り懸念が広がっている。

  聞泰科技はテクノロジー業界以外ではほとんど知られていない。06年に中国の通信機器メーカー、中興通訊(ZTE)の元幹部が設立。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の組み立てを請け負っている台湾の鴻海精密工業のように、自社ブランドではなく他社向けの機器を製造している。聞泰科技の株式は4月から売買停止になっている。

  米商務省は今年、イランなどへの違法輸出を巡る合意条件に違反したとしてZTEに制裁措置を発動。同社が経営陣の入れ替えと罰金支払いで合意したことを受け、数カ月続いた制裁は解除された。

原題:Obscure China Firm Will Buy Dutch Chipmaker for $3.6 Billion (1)(抜粋)

(聞泰科技株の売買停止が続いていることを追加して更新します.)
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