日立:クラリオン株保有分全てを899億円で売却-仏フォルシアに

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  • 日立は今期に780億円の特別利益を計上する予定-売却益
  • フォルシアは総額1410億円のTOBでクラリオンの全株式取得予定

日立製作所は26日、カーナビなど車載機器を製造する上場子会社クラリオンの株式をフランスの自動車部品メーカーのフォルシアに899億円で売却すると発表した。フォルシアはクラリオンの全株式を取得するため公開買い付け(TOB)を実施する方針で、クラリオンの63.8%を保有する日立はこれに応じる。

クラリオンのロゴ

Photographer: CHRISTOPHER JUE/EPA

  フォルシアの発表によると1株当たり2500円、総額約1410億円で全株式を買い付ける方針。価格は直近の20営業日の株価平均を3割超上回っている。買い付け予定の下限を66.67%とし、上限は設定していない。TOBの動向次第ではクラリオンは上場廃止となる可能性がある。

  日立はIOTなどデジタル関連分野に注力し、収益性の低い事業の売却を進めている。2017年には半導体製造装置などを手掛ける日立国際電気を売却した。予定通りクラリオン株を売却した場合には、今期(19年3月期)に780億円の売却益を特別利益として計上するとしている。

  西山光秋最高財務責任者(CFO)は同日の決算会見で、クラリオン株売却について、「コスト削減が狙いではない」と説明。「自動車関連は今後、電動化や自動運転に関する部分を強化する」とし、「日立オートモティブシステムズは今は苦戦しているが、重要であることに変わりはなく、得意分野に注力する」と述べた。クラリオンとは協力できる分野で関係を継続する方針を示した。

  日立の株価終値は7営業日ぶりに反発し、前日比2.1%高の3256円。一時は3.3%高まで上昇した。

(第4段落以降にCFOのコメントと株価を追加します.)
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