ドル・円下落、株安進行でリスク回避の動き優勢ー112円台前半

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  • 午前高値1ドル=112円44銭から午後に一時112円07銭まで下落
  • 株があまり上がらなさそうな感じー三菱UFJ

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。米国株先物やアジア株全般に売り圧力が強まる中、水準を切り下げた。

  26日午後3時1分現在のドル・円は前日比0.2%安の1ドル=112円18銭。朝方に112円44銭まで徐々に水準を切り上げた後は上値が重く、水準を切り下げ、午後に一時112円07銭まで下落した。

  三菱UFJ銀行金融市場部為替グループの野本尚宏調査役は、「株があまり上がらなさそうな感じ。英国、欧州連合(EU)、サウジアラビアなど政治問題が出てきているので雰囲気が重苦しくなっている」と指摘。また「米中間選挙を見ないといけない。年明け以降にならないと為替条項の話も出ない。しばらくは動けない」とも語った。

  この日の日経平均株価は朝方に買いが先行し高く始まったものの、徐々に勢いを失い、午後の取引で300円近く下げる場面があった。中国上海総合指数も下落転換したほか、アジア時間の米国先物相場は日中を通して上値が重かった。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「米株先物が引け後の決算で予想を下回るものが出て下げたことから、日本株も伸びない。ドル・円も前日に112円後半まで上がったものの、引け後の米株先物の下落で売りが先行した」と分析。「米国株は、決算期で自社株買いが出にくい中での一時的な調整と、貿易戦争の影響が意識されセンチメントが悪化する中での調整の2通りの解釈ができるが、今のところ前者の見方が多い」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1367ドル。前日に一時1.1356ドルと8月16日以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。ユーロ・円相場は0.3%安の1ユーロ=127円52銭。一時は127円31銭と8月21日以来の水準までユーロ安・円高が進んだ。

  欧州中央銀行(ECB)は25日、金融政策の現状維持を決定。年末で量的緩和を終わらせる方針を堅持した。ドラギ総裁は会見で、「最近の経済指標は予想より弱い」としながらも、「ユーロ圏経済に対するリスクは依然、おおむね均衡している」との見解を示した。

ドラギECB総裁会見に関する記事はこちらをご覧下さい。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「ユーロ・ドルは上値が重たい展開。ドラギ総裁が景気減速に言及したので、来週はユーロ圏の国内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)で減速感が出るかを見極めたい」と指摘。「ユーロ・円が下げていることがドル・円の上値を重くしている」とも語った。

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