オアシス:アルプス電のアルパイン買収、大差での否決に自信

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  • 試算では約43%の株主が現行条件での買収に反対する見通しーCOO
  • 支持固めへ来月説明会-アルパイン大株主のエリオットの動向カギ

香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは、アルプス電気によるアルパインの完全子会社化について、アルパインの臨時株主総会で大差で否決されるとの見通しを示した。アルパインの少数株主であるオアシスは、企業価値を著しく過小評価しているとして統合の手法や条件に反対している。

オアシスの創業者セス・フィッシャー氏

Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg

  オアシス最高執行責任者(COO)のフィリップ・メイヤー氏は、26日のブルームバーグの取材に「われわれは勝てると思う」と自信を示した。オアシスの現時点での試算では個人、機関投資家合わせて約43%の株主が会社側が提案する条件での統合に反対する見通しだという。アルプス電は来年1月のアルパイン完全子会社化を目指しているが、実現にはアルパインが12月に開催する臨時株主総会で出席株主の3分の2以上(約67%)の賛成を得なければならない。

  アルプス電は昨年、アルパインを株式交換で完全子会社化すると発表。交換比率はアルパイン1株に対してアルプス電0.68株とした。反発したオアシスは6月の定時株主総会で増配を提案し、28.57%の賛成を得た。この結果を受けて、アルパインは統合が認められれば100円の特別配当を実施すると発表したが、逆にオアシスは統合が否決された場合、臨時総会で1株当たり300円の配当を求める提案を行うと通告。両者のせめぎあいは激しさを増している。

  アルパイン取締役会は25日、オアシスの臨時総会への提案に対する反対を決議した。

  一方、アクティビストのポール・シンガー氏が率いる米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントも独自にアルプス電、アルパインの株を買い進めている。メイヤー氏は、オアシスがエリオットと接触したかどうかについてコメントしなかったが、43%の反対票試算にエリオットを算入していることを認め、「エリオットは少数株主として素晴らしい成果を上げてきた投資家だ。彼らがアルパインに投資しているのを知ってハッピーだ」と述べた。

  メイヤー氏はオアシスが「統合そのものに反対しているわけではない」という。アルプス電が提案するアルパインの株価は「ばかばかしいほど低く」、株式交換比率の見直しなどで少数株主に報いる必要があると主張する。メイヤー氏は現行案が否決されるのは「アルパインにとっていいことだ」とし、統合が不成立でもアルパインは別の提携相手を探せばよく、オアシスも協力できるとした。

  オアシスによると、同社はアルパイン株の9.9%を保有している。ブルームバーグのデータによると、アルプス電はアルパイン株の40.43%を保有、エリオットはアルパイン株の9.78%を保有すると同時にアルプス電株の11.2%を持つ筆頭株主で、現統合案成否のかぎを握る。オアシスはより多くの支持を取り付けるため、11月7日に都内のホテルでアルパインの株主向け説明会を開く。特定の会社の株主に向けた説明会は同社として初の試みだという。

(第6段落を追加し、第7段落に詳細を追加します.)
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