日本株は続落、業績失望の電機やサービス安い-米決算警戒で乱高下

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  • エムスリーやキヤノン、日立建機が決算失望で売られる
  • けさ発表の米アマゾンやアルファベットは時間外取引で大幅安
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

26日の東京株式相場は続落。米アマゾン・ドット・コムやアルファベットなど米企業決算が株価に与える影響が懸念される中、国内でも業績失望からキヤノンなど電機、エムスリーなどサービス、日立建機など機械が売られた。

  TOPIXの終値は前日比4.91ポイント(0.3%)安の1596.01、日経平均株価は84円13銭(0.4%)安の2万1184円60銭。

東証内

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  三菱UFJ国際投信の宮崎高志戦略運用部長は「米企業決算は悪くないが、景気モメンタムが鈍化する中で株価が行き過ぎていたこともあり、資金が引いている側面がある。日本株はボラティリティーが上がりリスクテイクに踏み切れる投資家は少ない」と語る。時間外取引で下落した米アマゾンとアルファベットは「投資家に買われてきたコアの銘柄であり、今晩の米国株は安くなりそう」とみる。

  きょうの東京株相場は上昇と下落を繰り返す不安定な展開だった。ツイッターやマイクロソフトなど堅調な企業決算が評価された25日の米国株市場の流れを受けて朝方は買いが先行、日経平均は207円高まで上昇した。買い一巡後は、日本時間のけさ決算を発表したアマゾンとグーグルの親会社であるアルファベットの株価が時間外取引で大幅安となったことが重しとなり、今晩の米国株市場への警戒から午後には296円安で2万1000円を割り込んだ。日経平均の日中値幅は504円と、一時1047円安となった11日の592円以来の大きさとなった。

  投資家心理が大きく揺れているのは、バリュエーションのベースとなるべき企業業績の先行き不透明感が強まったため。国内企業でも25日に決算を発表したキヤノン、エムスリー、サイバーエージェント、日立建機が大幅安。アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは「米国の減税効果の剥落(はくらく)や米中通商交渉の影響から業績の上振れ期待は無くなった。少しでも決算内容が悪ければ大きく売られてしまう」と話した。

  株価の下げは行き過ぎとも言える。野村証券によると、日経平均の1株利益予想は今期1770円、来期1900円で、26日PERは12.0倍となる。同証投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは「日経平均2万2000円以下は来期減益を織り込む想定で、業績面から売られ過ぎ」と指摘した。

  • 東証33業種ではサービス、精密機器、情報・通信、電機、機械、化学など19業種が下落
  • パルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品、陸運、不動産、保険、銀行など14業種は上昇
  • 東証1部売買高は16億9900万株、売買代金は3兆1857億円
  • 値上がり銘柄数は554、値下がりは1502
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