アルファベット7-9月:売上高は予想下回る-提携先へ支払い増

更新日時
  • 収入をもたらすクリック数は増えたが単価が28%減った
  • 提携先に支払うTACが65億8000万ドルに増加

米グーグルの持ち株会社アルファベットは7-9月(第3四半期)に広告1件当たりの収入が低下するとともに検索エンジン関連の提携先への支払いが増え、売上高の伸びが抑えられた。

  アルファベットが25日発表した資料によると、提携先への支払いを除いた同社の売上高は272億ドル(約3兆600億円)だった。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は273億ドル。「ユーチューブ」や検索ページなどグーグル自体の資産から得られる収入は22%増と、前期の26%増から鈍化した。同社の株価は時間外取引で下落した。

  グーグルは自社の検索エンジンの利用拡大を狙い、アップルなど提携先への支払いを増やしている。検索や関連広告のクリックでいかに多くの収入を確保するかはグーグル次第だ。重要な手段の1つとなるのが、ターゲット広告の精度を向上させるためのグーグルのデータ利用だ。データを利用すればユーザーがクリックして、購入など何か価値をもたらす行動を起こす機会は増える。しかし、グーグルのデータ収集慣行への監視や欧州での取り締まりで、そうしたことがより困難になりつつあるようだ。

  JMPセキュリティーズのアナリスト、ロン・ジョジー氏は「売上高は控えめな数字だった。四半期ベースで成長が減速したのは久しぶりだ」と指摘。収入をもたらすクリック数は60%余り増えたが、「単価が大きく下げた」と語った。

  グーグルが検索エンジンや広告を巡り提携先に支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は65億8000万ドルに増加。広告収入に占める割合は23%で、前期と変わらなかった。1クリック当たりの単価は28%減った。

  売上高はアナリスト予想に届かなかったものの、前年同期比では22%増えた。純利益は1株当たり13.06ドルで、アナリスト予想(10.45ドル)を上回った。売上高や利益は伸びたが、コストも膨らんだ。設備投資は52億8000万ドルと、前年同期を49%上回った。アルファベットはデータセンターやサーバーに多額の資金を注ぎ込んでいる上、スマートフォン「ピクセル」といった新しい消費者向けハードウエアの開発や販売促進活動を進めている。

  アルファベットの株価は決算発表後の時間外取引で一時5%前後、下落した。25日の通常取引は4%余り上げて終えていた。

原題:Alphabet Revenue Misses Estimates as Partner Payments Rise (1)(抜粋)

(クリックの単価などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE