安倍首相が李首相と会談、経済・金融での日中協力強化で合意へ

更新日時
  • 通貨交換協定を5年ぶりに再開へ-3兆円規模に拡大
  • 第三国インフラ投資でフォーラム、協力文書に締結

中国を公式訪問中の安倍晋三首相は26日午前、北京で李克強首相と会談した。日本円と人民元を互いに融通する「通貨交換(スワップ)協定」を5年ぶりに再開することなど経済・金融分野での協力強化で合意する見通しだ。午後には習近平国家主席と会談する。

安倍首相と李克強・中国首相(25日、北京)

Source: Kyodo News via Getty Images

  日中通貨スワップはアジア通貨危機後の2002年に開始したが、尖閣諸島を巡る両国関係の悪化を受け13年に失効した。従来は3000億円規模だったが、政府関係者によると今回、10倍の約3兆円に拡大する。両政府が経済協力の柱とする第三国のインフラ投資に関しては同日、「日中第三国市場協力フォーラム」を開催。両国企業による数十件の協力案件も決まる予定だ。

  日本の首相の公式訪問は約7年ぶり。安倍首相は出発前の25日、李首相、習主席との会談では2国間関係にとどまらず、自由貿易や朝鮮半島の非核化や北朝鮮による日本人拉致問題、東シナ海を巡っても意見交換したい考えを示していた。

  25日午後に北京入りした安倍首相は李首相と懇談。日本外務省の発表によると、李首相は現在の両国は正常な関係に戻ったうえで改善がみられ、新たな発展につながることを希望すると発言。安倍首相は今回の訪問を通じて、日中関係を新たな段階に押し上げていきたい、と語った。両首相は夕食も共にした。日中平和友好条約締結40周年レセプションで安倍首相は中国への政府開発援助(ODA)は歴史的使命を終えたと述べた。

(更新前の記事で日付を訂正済みです.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE