トランプ大統領が非難のパウエルFRB議長、ボルカー氏は称賛

  • 連邦準備制度は「正念場」にあると、伝説の元セントラルバンカー
  • 利上げで後れを取るリスクをパウエル議長は認識-ボルカー氏

利上げを巡りトランプ米大統領から繰り返し批判を浴びている連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対し、1979-87年にFRB議長を務め二桁インフレを退治した伝説的な元セントラルバンカーとして知られるポール・ボルカー氏からは称賛の声が寄せられた。

  ボルカー氏はパウエル議長について、さらなる利上げの必要性を説明するのに当たり、このところの「対応には極めて卓越したものがある。物価の安定維持の重要性を反映している」と高く評価した。

  回顧録の発売を30日に控えて先週インタビューに応じたボルカー氏は、経済が好調でインフレがまだ問題になっていないことから、信用引き締めを遅らせ過ぎる誘惑に駆られる「正念場」に連邦準備制度はあると指摘。物価安定を保つための利上げで「常に後れを取るという多少の懸念をパウエル氏の姿勢は示している」と語った。

  トランプ大統領は消費者物価の安定下での利上げを何度も批判し、パウエル議長率いる金融当局を景気拡大に対する最大の脅威だと非難している。パウエル議長はこれに対し、金融政策の主要な任務はインフレ期待を低水準で安定させることだと説明し、漸進的な利上げの戦略を擁護している。

  消費者や企業が先行きの物価高騰を見込めば、実際にそれを引き起こす形で行動するというのはボルカー氏の下で金融当局者が学んだ教訓だ。ボルカー氏は「Keeping at It: The Quest for Sound Money and Good Government」と題した回顧録で、連邦準備制度は「大事な資産」であり「党派的な政治から守らねばならない」と記した。

  ボルカー氏がブルームバーグ・マーケッツのエディター、クリスティーン・ハーパー氏と共同で執筆した回顧録は、ボルカー氏(91)の健康が優れないため、発売予定が当初の11月後半から前倒しされた。

原題:Volcker Praises Powell as Fed Chairman Faces Attacks From Trump(抜粋)

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