ECB出口に乱気流、リスク満載-総裁は利上げについて曖昧貫く公算

  • ドラギ総裁はフランクフルトで現地時間午後2時半に会見
  • 「衰えない成長の勢い」に言及してから1年で状況一変

欧州中央銀行(ECB)は25日の政策委員会で、ユーロ圏経済が直面するリスクについて話し合う。

  ドラギ総裁は1年前の政策決定後会見で「衰えない成長の勢い」に言及。ECBは量的緩和(QE)の月購入額を半減させると発表し、異例の金融緩和からの出口へ向かって大きな一歩を踏み出した。

ドラギECB総裁

写真家:Jasper Juinen / Bloomberg

  それに引きかえ今年は、イタリア予算や米国の保護主義、英国の欧州連合(EU)離脱などのリスク満載の環境と成長減速の中での会合となる。

  ECBが12月で資産購入を終了する決定を覆す可能性はほぼゼロだが、利上げ開始の時期についてはドラギ総裁は曖昧な表現を貫くだろう。

  投資家は以下のような状況について、ドラギ総裁の考えを聞きたがるだろう。

Risks to Euro-Area Economy

Italy's political crisis is considered single-biggest threat to outlook

Source: Bloomberg survey conducted Oct. 12-17

Note: Risks were rated from 1 (none) to 5 (significant). Chart shows weighted averages.

  ECBは2017年6月以来、リスクは「おおむね均衡」しているとの判断を続けている。内需を成長の主要な原動力と位置付けてきた。しかし現在は、外部からのさまざまなリスクが景気見通しを脅かしている。

  ECBが資産購入を年末で終了する計画を変えるとは思えないが、来年9月とエコノミストらが予想している利上げ開始については、インフレが回復しなければ遅れる公算だ。インフレ率は現在、2.1%とECBの目標を上回っているが、コアインフレ率はその半分に満たず、インフレ期待も最近、低下している。

  イタリア10年債利回りは3月の選挙以降、ほぼ2倍になっている。ECBは資産購入を終了した後も満期償還金の再投資によって景気刺激を続けるとしているが、再投資での国別購入割合や購入対象の年限についての規則を緩和するかどうかはこれから決定することになる。

Reinvestment Strategy

ECB faces sovereign-bond redemptions of 155 billion euros over next year

Source: ECB

原題:ECB Faces Exit Turbulence as Outlook Worsens: Decision Day Guide(抜粋)

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