テスラの7-9月利益は市場予想上回る、純現金収支黒字に

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  • 10-12月の純損益と純現金収支の黒字予想を維持-株価は上昇
  • 黒字が続くとしていたマスクCEOの予想を裏付け

イーロン・マスクCEO

Photographer: Justin Chin / Bloomberg

Photographer: Justin Chin / Bloomberg

電気自動車(EV)メーカー、米テスラの7-9月(第3四半期)は予想を覆し、創業以来3回目の四半期黒字となった。財務面で持続可能な事業にしようとするイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の取り組みは前進した。

  7-9月期の調整後純利益とフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字化したことが好感され、24日の米株式市場の時間外取引でテスラの株価は一時、8月中旬以来の高値を付けた。8月中旬にはまだマスクCEOはテスラの非公開化に取り組んでいた。その後、非公開化に必要な資金調達の準備が整っているというマスク氏のツイートが偽りだと分かり、米証券取引委員会(SEC)から提訴されると同社株は売られた。

   その間、テスラは長く取り組んでいた「モデル3」セダンの増産を達成しつつあった。顧客の中には2年余り前に予約し、納車を待っていた人も多く、増産によりモデル3はあっという間に米国で最も売れるセダンの1つになった。

  テスラは依然、車種が限定的な自動車メーカーであり、これまで赤字決算続きだった。トヨタ自動車やBMWには売上高や利益では足元にも及ばない。しかし、テスラがトヨタ・カムリやBMW3シリーズの顧客を呼び込みつつあることから、テスラに最も悲観的だった投資家でさえも考えを改め始めた。

  ベンチャーキャピタル会社ループ・ベンチャーズのマネジングパートナー、ジーン・マンスター氏はテスラの7-9月期決算について、「持続可能な黒字という点でこの3年で最も心強い兆候だ」と指摘。「マスク氏自身の問題に悩まされながらも、テスラはこれら全てをやり遂げた。この好決算はこれまでのダメージの一部を補った」と説明した。

  7-9月期の調整後純利益は1株当たり2.90ドルと、若干の損失を見込んでいたアナリスト予想を大きく上回った。

  フリーキャッシュフローは約8億8100万ドル(約986億円)の黒字に改善。モデル3の増産に手間取っていた間は四半期ベースでの多額の現金燃焼(フリーキャッシュフローの赤字)が続いていた。

  納車が増える中でもテスラは顧客からの9億ドル超の預かり保証金を維持しており、引き続き同社の車に対する十分な需要の積み上がりがあることを示した。

  ゼベンバーゲン・キャピタル・インベストメンツのアソシエート・ポートフォリオマネジャー、ジョー・デニソン氏は電子メールで、7-9月期は「転換点だ」とし、モデル3の四輪駆動の高性能モデルの需要の力強さと、欧州で来年初めにモデル3の販売を開始する計画が利益率を支えるはずだと分析した。

  テスラは10-12月(第4四半期)の純損益とフリーキャッシュフローの黒字予想を維持。今後は好業績が続くとしたマスクCEOの発言が裏付けられた。

No More Burn

Tesla's free cash flow was $881 million in the third quarter of 2018

Source: Company filings, Bloomberg data

原題:Tesla’s Profit Blowout Undoes Much of Musk’s Go-Private Wreckage(抜粋)

(背景や業界関係者のコメントなどを追加して更新します.)
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