米地区連銀報告:景気は緩やかに拡大-労働力不足などが企業圧迫

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米連邦準備制度理事会(FRB)が24日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、過半数の地区が緩慢ないし緩やかな景気拡大を報告した。ただ貿易を巡る不確実性や労働力不足が企業を圧迫しているとも指摘された。

  ベージュブックは「幾つかの地区は、原材料・輸送コストの上昇や貿易環境の不確実性に加え、条件を満たした労働者獲得の難しさに企業が直面していると指摘した」と記した。

  今回のベージュブックは12地区連銀が10月15日までに集めた情報を基にリッチモンド連銀が作成した。次回11月7、8日の連邦公開市場委員会(FOMC)での討議資料となる。

  ベージュブックでは、企業は概して労働市場の引き締まりに大幅な賃上げで対応していないと指摘された。

  一部の企業は入社時のボーナスや柔軟な勤務時間、有給休暇の増加を通じて従業員の獲得・維持に取り組んだが、賃金の伸びについては「緩慢ないし緩やか」だったと記した。また大半の企業は、向こう半年についても賃金の伸びは「緩慢ないし緩やか」なものにとどまると予想した。

  また今回のベージュブックでは、中国との貿易対立を巡り米企業が不安を抱いていることが引き続き示された。製造業者は、関税で金属など原材料のコストが上昇したことから、やむを得ず値上げを実施したと報告した。

  ボストン連銀は「最近の関税の影響を相殺するため、新車価格も大幅に上昇する見通しだ」と指摘した。

原題:Fed Says Growth Steady Amid Tight Labor Market, Trade Worries(抜粋)

(ベージュブックの内容を追加し、更新します.)
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