債券は上昇、世界的リスクオフで買い圧力-2年債入札は無難通過

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  • 長期金利0.11%に低下、約1カ月ぶりの低水準
  • 世界景気懸念でオペ減額しづらくなった可能性-パインブリッジ

債券相場は上昇。世界的な株式相場の下落を背景にしたリスク回避の動きが強まり、投資避難先としての円債買い圧力が掛かった。この日に実施の2年国債入札を無難に通過したことも買い安心感につながった。

  25日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の352回債利回りは0.115%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を1.5ベーシスポイント(bp)下回って取引を開始。2年国債入札を通過し、日経平均株価が午後に一段安の展開になると0.11%と、9月21日以来の水準まで低下した。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「これまでは米金利の上昇を背景とした新興国市場の先行き懸念や貿易問題で株が売られていたが、足元では本格的な世界ハイテク景気のピークアウトが意識されつつある」と指摘。「世界景気の不透明感を背景とした現状の株安の中で、恐らく来週に開かれる日本銀行の金融政策決定会合では現状維持が見込まれ、オペの減額もしづらくなった可能性がある」とし、金利の上昇に頭打ち感が生じやすいとみる。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比18銭高の150円62銭で取引を開始。いったんは150円55銭まで伸び悩んだが、午後は株安の進行を背景に買いが優勢となり、結局は21銭高の150円65銭と、中心限月の日中取引ベースで7月31日以来の高値で取引を終えた。

  24日の米株式相場は大幅続落。通信大手と半導体大手の決算不振で同業種銘柄中心に売られ、主要3株価指数がそろって下げた。一方、米国債相場は安全資産への逃避需要を背景に急伸。米10年国債利回りは前日比6bp低い3.10%で引けた。

  米株安の流れを引き継ぎ、アジアの主要株価指数は全面安。東京株式相場は大幅安となり、日経平均株価は3.7%安の2万1268円73銭で終了した。

2年債入札

  財務省がこの日に実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円43銭5厘と、ブルームバーグがまとめた市場の予想中央値の100円43銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.31倍と、前回の4.37倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1厘と、前回の5厘から縮小した。

  パインブリッジの松川氏は、2年債入札について、「オペにしばらく入れられないという懸念もあったが、無難に吸収された」としている。

過去の2年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

新発国債利回り(午後3時時点)

前日比
2年債-0.125%-0.5bp
5年債-0.080%-1.5bp
10年債 0.110%-2.0bp
20年債 0.635%-2.5bp
30年債 0.860%-3.5bp
40年債 1.020%-4.0bp
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