【個別銘柄】日電産や東製鉄高い、SUMCOなど半導体やコマツ下落

  • 日電産決算は堅調と野村証評価、東製鉄は業績予想上方修正
  • 半導体はクレディSが格下げ、米キャタピラー決算失望でコマツ売り

24日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日本電産(6594):1.6%高の1万4290円。上期営業利益は計画950億円を上回る982億円となった。野村証券は予想線に沿った堅調な決算と評価、コア推奨の「買い」判断を維持した。世界中に生産拠点を持ち迅速な生産移転ができることが強みと分析、24日の決算説明会でも永守重信会長は世界43カ国に工場分散しており、同じものが生産可能だと述べた。みずほ証券は継続的な営業努力の成果で主力セグメントの収益性が着実に向上しているとし、ポジティブな印象とした。

  東京製鉄(5423):7.1%高の811円。19年3月期の経常利益計画を120億円から130億円に上方修正した。海外の鋼材需給はタイト、国内の鋼材需要も堅調と見込む。みずほ証は、夏場以降の鉄くず価格上昇で通期計画の下方修正懸念もあったとし、コスト高懸念を吹き飛ばす上方修正と表現した。上期の平均販売価格が同証予想をトン当たり500円上回り、鋼材販売量の下振れをカバーしたと分析している。

  半導体関連:SUMCO(3436)が11%安の1388円、信越化学工業(4063)は3.9%安の8427円。ウエハー需給悪化を要因にクレディ・スイス証券は信越化とSUMCOの投資判断をいずれも「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。目標株価についても信越化を1万2800円から1万200円に、SUMCOは3530円から1385円に変更した。300ミリウエハー市場について、供給不足から価格上昇が続くとみていたが、想定以上にメーカーの生産能力が拡大し供給過剰に陥る見通しとなったと指摘した。

  コマツ(6301):5%安の2784.5円。建機世界最大手の米キャタピラーが23日発表した7-9月期決算は10四半期連続で利益がアナリスト予想を上回ったが、原材料のコスト高にあらためて懸念を表明したことが嫌気され、キャタピラー株は同日の米国株式市場で一時10%超下落した。野村証券は、日本の建機メーカーについても同様のコスト増が起きないかに注意との見方を示した。日立建機(6305)も1.9%安の3175円。

  OKI(6703):9.5%高の1554円。4-9月期の営業損益速報値は8億円の黒字と発表した。従来計画は30億円の赤字だった。ゴールドマン・サックス証券は11億円の赤字を予想していたため、想定以上の上振れと指摘。上振れ主因はプリンター事業の4-6月期からの反動が軽微にとどまったことと、メカトロニクスでの構造改革効果が想定以上に早く顕在化したことと分析し、目標株価を1200円から1300円に引き上げた。

  SUBARU(7270):7%安の3008円。品質関連費用の計上を主要因として上期の営業利益速報値を610億円、純利益を490億円とした。それぞれの従来計画1100億円、791億円を大きく下回る。SMBC日興証券は、為替が125億円程度の営業増益要因として寄与していると推計し、ネットで600億円程度が品質関連費用として計上されているとした。米国で今年投入された「Ascent」の品質費用を計上した可能性もあると指摘した上で、すでに解決のめどが立っており、追加的な費用発生の蓋然(がいぜん)性は低いとみている。

  シマノ(7309):1%安の1万5210円。18年12月期営業利益計画を前期比ほぼ横ばいの645億円に減額。従来は670億円と4%の増益を見込んでいた。受注好調な製品に対する供給力が不足していることを踏まえた措置としている。純利益予想は493億円から523億円に増額した。SMBC日興証券は来期に向けて明るい動きとしたものの、下方修正についてはややネガティブと指摘。電動アシストバイク向け新商品(STEPSの新シリーズ)などの生産立ち上げに時間を要しており想定以上の費用が発生、売り上げ計上が遅れているとした。

  東邦亜鉛(5707):13%安の3695円。19年3月期営業利益予想を110億円から13億円に下方修正した。上期に亜鉛・鉛の金属相場が当初想定を下回ったほか、製錬事業の在庫評価損を計上、資源事業でも相場下落や採鉱コスト増の影響を受けた。下期の前提となる金属価格も下方修正した。

  栄研化学(4549):12%安の2273円。4-9月期営業利益は前年同期比15%増の25億4400万円だった。野村証券は7-9月について、トップラインが軟調で営業利益が1億8000万円下回ったと指摘。便潜血検査の売上高がフランス・スペイン・イタリアで伸び悩んだほか、尿分析装置が前期のシスメックス向けの販売集中の反動で減少したこと、遺伝子検査は海外のLAMP法結核スクリーニングが伸び悩んだことを挙げた。19年3月通期の業績は低採算品の減少によるミックス改善と費用減少で会社計画を上回るとみるが、次世代遺伝子検査装置の普及の遅れなどから中長期の業績予想は下方修正した。

  シーズ・ホールディングス(4924):700円(18%)高の4500円ストップ高。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は23日、シーズHDを株式公開買い付け(TOB)などによって完全子会社化すると発表した。TOB価格は5900円で、取得額は最大約1496億円の見通し。シーズHDが持つ顧客基盤を取り込み、日本やアジア太平洋地域での存在感を拡大することが狙いとしている。

  ネクステージ(3186):5.4%高の932円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断「買い」を再強調。中古車小売市場での寡占化および台粗利改善と大型総合店出店拡大により、大手同業他社比で高い増益率を予想。営業利益が第2四半期(3-5月)の前年同期比5%増から第3四半期は同10%増と伸び率改善、新卒社員が戦力化し自らの固定費を吸収し始めており、第4四半期からの高成長回帰を織り込みにいく好機と指摘した。

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