ドルはじわじわと下落か、米中間選挙で「ねじれ」議会誕生なら

  • 「ねじれ議会は最終的に不透明感を広めるかもしれない」-TD
  • 米資産に世界中の資金が流れ込む動きが後退する可能性

来月の米中間選挙で上院と下院の多数派が異なる「ねじれ」議会が誕生し、米資産に資金を呼び込んできた財政の取り組みが行き詰まれば、ドルは悪い方向に「リセット」される可能性があると、TDセキュリティーズのメイゼン・アイサ氏が指摘した。

  シニア為替ストラテジストのアイサ氏はインタビューで「ねじれ議会は最終的に不透明感を広める可能性がある」とした上で、「融合のテーマに再び向かう可能性がある。つまり、米国は例外との見方が後退する」と指摘した。

  最近まで米国株は大半の国・地域を上回るパフォーマンスを記録しており、世界中の現金をドルに引き付けていた。しかし政治のこう着で政策行動や米資産への財政的支援が減る可能性がある。これは今年の早い段階と2017年にドルの下押し要因となったテーマの再来を意味すると、アイサ氏は語った。海外の機会に焦点が移れば、資金フローの方向性が再び変わる公算があるという。

  そうなった場合、ドルは「じわじわと下落する」ことになると見込まれる。また運用担当者が日本銀行や欧州中央銀行(ECB)の政策など海外の材料を一段と重視するようになる可能性が高いとアイサ氏は予想した。

  アイサ氏の顧客向けリポートによると、議会がねじれになるシナリオでは、ドルが円に対して年末にかけて下落する見通し。重要な支持線が1ドル=111円60銭付近でドルが113円に向かって上昇した場合、ドルの下落に賭けることを同氏は推奨している。

原題:Dollar Faces ‘Slow Burn’ If U.S. Midterms Produce Split Congress(抜粋)

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