米国の対中関税への企業の対応、サプライチェーンの見直しも検討

A workers handles a caster wheel at a factory operated in Foshan, China. Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

米企業の決算発表シーズンが訪れ、米中貿易摩擦の激化が事業にどう影響しているかに関する幹部の声にアナリストの注目が集まっている。中国からの製品輸入コストが法外に高くなった場合はサプライチェーンを見直す準備があるというのが、各社に共通するテーマだ。

  トランプ米大統領は中国からの輸入品2000億ドル(約22兆5000億円)相当を対象とした10%の追加関税を9月に発動し、来年1月には関税率を25%に引き上げるとした。さらに、対象を中国からの輸入品全てに拡大する可能性もあると警告している。米商務省の最新データによると、今年8月までの1年間に米国に輸入された中国製品は合計5310億ドルに上る。一部企業の幹部よるアナリストへの説明を以下にまとめた。

レノックス・インターナショナル

  • 空調設備メーカー
  • 当社は先を見越して行動している。対中関税が短期的なものかどうか分からない。従って、当社の要件を満たす東南アジアやその他の低コスト国に移管することで、追加関税を回避するような行動を取っていく-トッド・ブルードーン最高経営責任者(CEO)、22日の決算説明電話会議で

フィリップス

  • 影響を和らげるためのさまざまな手段がある。一つはサプライチェーンの再配置だ。もちろん、米国、欧州、アジアに生産拠点があるので、約3分の1ずつにするのがおそらく最も容易だろう-フランス・バンホーテンCEO、22日の決算説明電話会議で

フィリップスのバンホーテンCEO

Luke MacGregor / Bloomberg

バイコア

  • 電力変換装置メーカー
  • 中国以外の代替業者を探している。加えて、代替業者がいない一部部品を関税対象外にするよう、米政府に要請した-ジェームズ・ シムズ最高財務責任者(CFO)が18日の決算説明電話会議で

スケッチャーズUSA

  • 靴メーカー
  • 中国以外に移動する能力は持っている。生産の質と価格に関し、世界中でどこが最適かを見極める
  • 当社は非常に柔軟だと言っていいと思う。全般的に中国以外での生産能力を拡大しつつある。よって当社は大丈夫だろう-デービッド・ワインバーグ最高執行責任者(COO)、18日の決算説明電話会議で

キューン・ウント・ナゲル・インターナショナル

  • スイスを本拠とする貨物輸送会社
  • 中国で生産を行う当社顧客の多くは、生産をますます中国国内市場向けへと集中させている。その一方で、輸出向けとして、同様の生産拠点を近隣諸国に設置している-デトレフ・トレフツガーCEO、18日の決算説明電話会議で

WWグレンジャー

  • 米事業用資材会社
  • 関税問題が今後どのように展開するか次第だが、代替的な供給源を多くの場所で確保しており、さらに今後追加する必要があるかもしれない-ドナルド・マクファーソンCEO、16日の決算説明電話会議で

原題:Companies Say They’re Ready to Move Supply Chains From China(抜粋)

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