10月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が上昇幅縮小、一時は111円台-ドルは下落

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。円は上昇幅を縮小した。株式市場でS&P500種株価指数が取引終盤に下げを大きく縮めたことを受け、円高の勢いは弱まった。

  ダラス連銀のカプラン総裁は、米金融当局が利上げを進める中でドル上昇に留意していると発言した。ホワイトハウスはトランプ米大統領と中国の習近平国家主席が11月30日-12月1日の20カ国・地域(G20)首脳会議の際に会談すると発表した。

  ポンドは対ドルで上昇。英国の欧州連合(EU)離脱でアイルランド国境を巡る行き詰まり打開に向け、EUが英国全土を関税同盟に残すことをメイ首相に提案する可能性があると、アイルランド公共放送RTEが報じた。欧州委員会はイタリアの予算案を正式に拒否。同国のコンテ首相はこれより前にブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、政府内に予算案を変更する「プランB」の用意はないと主張していた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%安。前日は今年の高値近辺まで上昇していた。ドルは対円で0.3%安の112円44銭。一時は111円96銭まで下げた。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1471ドル。ポンドはドルに対して、0.2%高の1ポンド=1.2983ドル。

欧州時間の取引

   円が主要10通貨全てに対して上昇した。アジア株下落の流れを引き継ぐ形で欧州株と米国株先物が安くなる中、対ドルで前日まで2営業日下げていた円が反発した。
原題:Dollar Eases Amid a Tepid Rebound in Risk Appetite: Inside G-10  
   Yen Gains on Stock Slump, Dollar Off Two-Month High: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株下落、下げ幅は縮小-原油4%安

  23日の米株式相場は下落し、S&P500種株価指数が5営業日続落。主要3指数はいずれも、取引終盤に下げ幅を大きく縮小したもののマイナス圏で引けた。米国債は上昇し、利回りが低下した。

  • 米国株は下落、S&Pは一時2700割れ-ディフェンシブ銘柄は健闘
  • 米国債は上昇、遅い時間に上げ幅縮小-10年債利回り3.17%
  • NY原油は4%安、産油国の「大量生産態勢」警戒や株安で
  • NY金は大幅反発、安全逃避需要が高まる

  日中はS&P500種が7月以降で初めて2700を割り込んだ。生活必需品や不動産といったディフェンシブ銘柄は値を戻した。ベライゾン・コミュニケーションズとマクドナルドは決算好調を受けて値上がりし、テクノロジー株ではネットフリックスの上昇が目立った。

  S&P500種は前日比0.6%下げて2740.69。ダウ工業株30種平均は125.98ドル(0.5%)安の25191.43ドル。ナスダック総合指数は0.4%安。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し3.17%。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限の終値は2.93ドル安(4.2%)安の1バレル=66.43ドルと、8月以来の安値。日中は5.2%下げる場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント12月限は3.39ドル(4.3%)下げて76.44ドル。

  石油輸出国機構(OPEC)および同盟国は需要に対応し供給不足を埋め合わせるために「極力大量に生産する態勢」だと、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が述べた。株安も地合いを悪化させた。みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は、原油安の要因は複数あるが「金融市場全体に広がるリスク回避の流れが最も大きい。商品と株式から資金を引き揚げ、おそらく安全逃避先に移動させる動きが見られる」と述べた。

  ニューヨーク金先物相場は大幅反発。安全逃避先としての需要が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.0%高の1オンス=1236.80ドルで終了した。

  この日はキャタピラーと3Mの業績見通しが期待外れとなり、コスト増が利益を圧迫するとの不安が高まった。テキサス・インスツルメンツが通常取引終了後に発表した決算は市場の期待に沿わなかった。

  ジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「安く寄り付き、S&P500種は2700、ナスダック100指数は7000前後がテクニカルな下値支持水準となり、絶好の買い場となった。だが、問題はこの回復がどの程度、どこまでいくかということだ」と語った。
原題:Stocks End Lower as Late Rally Falters; Bonds Gain: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Pare Gains Late as Stocks Rebound; Curve Steepens
Oil Tumbles 4% as Saudis Pledge to Produce as Much as They Can

◎欧州債:英国債が上げ主導、イタリア債は下落-リスク志向後退で

  23日の欧州債は上昇、英国債が上げを主導した。EUがイタリアに予算案の再提出を指示したほか、アジアから米国に及ぶ広範な株安を受けて質への逃避買いが進んだ。

  • 英国債は国外勢の買いが優勢。英国株の指標FTSE100指数は約7カ月ぶりの安値に沈んだ
    • EUはアイルランドのバックストップ問題を回避する手段として、英国全土を関税同盟に残すことをメイ英首相に提案するとRTEが報道。これに反応し、英国債は一時この日の安値まで下げた
  • イタリア債は下落。EUがイタリア政府に予算案の再提出を求めたが、コンテ首相は政府内に予算案を変更する「プランB」の用意はないと主張
    • 周辺国債に影響が波及する兆しはなく、スペイン債は上昇
  • ドイツ10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.41%、フランス10年債利回りは4bp低下して0.78%、イタリア10年債利回りは6bp上げて3.55%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:EGBs Gain, BTPs Fall As Risk Sours; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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