イタリア不安は終わらず-成長鈍化や所得保障をゴールドマン懸念

  • 年金改革の後退に伴い公的債務が10年で10%ポイント増加も
  • 債務拡大がさらなる格下げを正当化する恐れがあるとゴールドマン

イタリアの信用格付けが投資適格級を当面維持する見通しとなったことで、イタリア債の相場は元気になった。しかし、米銀ゴールドマン・サックス・グループによれば、市場は政策変更を政府に促す圧力を強める必要がありそうだ。

  ゴールドマンは、年金改革の後退に伴い公的債務が10年で10%ポイント増加する可能性を特に懸念し、イタリアの状況に厳しい見方を示す。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格下げにもかかわらず、イタリアの信用格付けはジャンク級(投機的格付け)をなお1段階上回る水準を維持し、22日の市場のセンチメントは上向いた。だが債券相場の上昇は続かなかった。

  ゴールドマンのストラテジスト、シルビア・アルダーニャ氏はリポートで、「われわれのイタリアのマクロ・財政予測は、同国政府とムーディーズのいずれと比べてもより悲観的だ。財政政策を巡るレトリックと軌道の変化をもたらすために必要な圧力を加えるには、市況は持ち直す前に悪化する必要があるかもしれない」と指摘した。

  同行はまた、貧困層の最低所得保障の導入案と経済成長の鈍化によって、イタリア政府の基本的な前提が試される恐れがあると警告し、債務の拡大がさらなる格下げを正当化する可能性があると予想した。S&Pグローバル・レーティングは26日にイタリアの格付けを見直す予定。

原題:Goldman Warns It’s Not Over Yet for Italian Debt Market Woes(抜粋)

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