クオンツファンドはエキゾチック資産がお好き-低い流動性大丈夫か

  • チーズやトルコのくず鉄、聞いたことのない化学品、中国産の卵など
  • 小規模な市場で同じ取引に流れ込む資金が増えるのは危険との声も

コンピューターモデルに基づいて取引するクオンツ・ヘッジファンドは、つかまえにくいアルファ(ベンチマークを上回るリターン)を探し求めて、金融市場の最果ての地にたどり着いた。

  これらのファンドはコモディティー・トレーディング・アドバイザー(CTA)と呼ばれるトレンド追随戦略の中の1グループだ。この戦略は中央銀行の政策によって株と債券がともに押し上げられていた過去10年にわたって人気が高かった。今はそれらのファンドの幾つかが、チーズやトルコのくず鉄、聞いたことのない化学品、中国産の卵など、市場全体と連動性のないエキゾチック資産に投資して少しでも大きなアルファを得ようとしている。

  少なくとも8つのファンドが、合わせて70億ドル(約7900億円)以上をこのような戦略で運用している。5年前には10億ドル規模の1ファンドのみだった。

  トレンド追随のファンドは皆が類似のモデルを採用することから、十分に流動性が高い市場ですら急落を増幅させる理由になったケースが指摘されている。その変種であるオルタナティブCTAは今もなお良い戦略なのだが、はるかに小規模な市場で同じ取引に流れ込む資金が増えるに伴い、予想外の出来事で売りが始まった場合のリスクを警告する声が出始めている。

  リクソー・アセット・マネジメントのシニア・クロスアセット・ストラテジスト、フィリップ・フェレイラ氏は「これらの資産はあまり裁定が働かず、値動きが大きくなりがちだ」と指摘した。

  投資家がエキゾチックなトレンド追随戦略に参入したのは、分散投資になり、広範な市場の衝撃からポートフォリオを守れると考えたからだ。「市場全体の指標や世界経済関連の要因とあまり相関性がないと思われる市場に投資しようとしている」と、マン・グループでコンピューター制御のファンドを運営するAHL部門のアントワーヌ・フォルテール共同最高経営責任者(CEO)は語った。

  しかし、小さな市場にあまり多くの資金が流れ込むのは危険だと批判的なグループは指摘する。エキゾチック資産の先物を扱う取引所はなく、売買はしばしば店頭取引になるが、これは下げ相場の時に買い手が少なく、またコンピューターモデルが足掛かりとするデータポイントも少ないことを意味する。

Under Pressure

Poor gains and cheaper alternatives are making investors pull money from CTAs

Source: Eurekahedge

原題:Quants Now Trade Exotic Stuff. But Can They Handle Illiquid? (1)(抜粋)

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