バイエル除草剤の発がん性認める評決、米判事が支持

  • 判事は損害賠償を7860万ドルに減額すべきだと判断
  • 陪審評決の破棄を求めるバイエルの申し立ては退ける

Bottles of Roundup weed killer move along the production line at the herbicide manufacturing facility operated by Monsanto Co.

Photographer: Jasper Juinen
Photographer: Jasper Juinen

ドイツのバイエルが今年買収した米モンサントの除草剤「ラウンドアップ」の使用ががん発症につながったとして利用者が同社を提訴していた問題で、カリフォルニアの州地裁は22日、原告の主張を認めた陪審評決の破棄を求めるバイエルの申し立てを退けた。ただ、判事は損害賠償を2億8900万ドル(約325億円)から7860万ドルに減額すべきだとの判断も示した。

  ラウンドアップが校庭管理人だった原告のがんを引き起こしたと結論づける根拠はないとバイエルは主張していたが、サンフランシスコにある州地裁のスザンヌ・ラモス・ボラノス判事はこれを認めなかった。

  陪審評決は、モンサントに対し原告のドウェイン・リー・ジョンソン氏が失った所得などに対する補償的損害賠償として3930万ドルの支払い義務があるほか、除草剤の危険性を隠していたことに対する懲罰的損害賠償として2億5000万ドルを支払う必要があると認定していた。

  ボラノス判事は、懲罰的損害賠償が補償的損害賠償の7倍を超えているのは憲法下で正当化されず、その比率を1対1にすべきだとの判断を示した。同判事は原告が総額7860万ドルの損害賠償を受け入れる期限を12月7日に設定。ジョンソン氏が拒否すれば、バイエルは懲罰的損害賠償に関する新たな裁判の権利があるという。

  ジョンソン氏の弁護団は、選択肢を検討しているとコメントした。バイエルは、ラウンドアップの主成分グリホサートが米欧の規制当局から義務付けられた試験で安全性が証明されているとの見解を維持した。

原題:Bayer Liable for Roundup Cancer Link But Judge Cuts Award (2)(抜粋)

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