イタリア予算、初の是正勧告受ける公算-欧州委が23日に決定も

  • 欧州委が加盟国に予算の修正を求めた例は過去にない
  • イタリア予算を拒否する以外の選択肢ないとユーラシア・グループ

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会はイタリアに対し、予算案を取り下げて修正し、再提出するよう正式に求めるかどうか23日に決定する可能性が高い。欧州委が加盟国に予算の修正を求めた例は過去にない。

  欧州委のドムブロフスキス副委員長とモスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、イタリアの予算がEUの財政ルールから著しく逸脱しているとして、方針変更を求めてきたが、同国政府はこれまで応じていない。

  欧州委がストラスブールで開く会合で、イタリア予算に否定的な意見を表明すると予想するには十分な理由がある。イタリアの歳出目標はEUの基準をはるかに上回っており、財政赤字の規模について繰り返し警告を受けたが、同国は無視してきた。

  ユーラシア・グループの政治アナリスト、ムシュタバ・ラーマン氏は「欧州委にはイタリア予算を拒否する以外の選択肢はない。政府案の中身とその伝え方の両方が悩みの種だ」と指摘した。

  欧州委が予算の是正を求めた場合、イタリアは3週間以内に歳出計画を修正し、再提出しなければならない。欧州委は加盟各国の予算に対する実権を持たないが、各国はこれまで、汚点となることや市場に影響が及ぶ可能性を恐れ、正式な是正勧告の回避に努めてきた。

  ある国がEUの財政ルールに継続的に違反すると欧州委が認定した場合、過剰財政赤字の是正手続きに入り、国内総生産(GDP)比0.2%相当の有利子預託金が科される可能性がある。

原題:Italy May Force the EU to Issue an Unprecedented Budget Rebuke(抜粋)

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