世界最長の海上橋が24日開通-香港・マカオと中国本土の一体化進む

  • 広東省珠海と香港を毎日2万9000台程度の車や行き交うようになる
  • 9月には香港と中国本土を結ぶ「広深港高速鉄道」が開業した

香港とマカオを中国本土と結ぶ「港珠澳大橋」が24日午前、開通する。

  中国国営の新華社通信によれば、150億ドル(約1兆6900億円)が投じられた総延長55キロメートルのこの橋は、海上橋としては世界最長。広東省珠海とかつて英国の植民地だった香港を毎日2万9000台程度の乗用車やトラックが行き交うようになるという。

港珠澳大橋の東部にある人工島、香港につながる

写真家:Justin Chin / Bloomberg

  港珠澳大橋は、広東省と香港、マカオという「ベイエリア」から成るいわゆる「粤港澳大湾区」を米カリフォルニア州のシリコンバーに匹敵するハイテクメガロポリスとするという中国の習近平国家主席が描く構想の一端。

  香港の資本市場とポルトガルの旧植民地マカオが誇るカジノ産業、そして香港に隣接する広東省深圳にとって、粤港澳大湾区構想は新たな成長エンジンとなるかもしれない。1970年代後半に改革・開放路線を敷いた当時の中国最高指導者、鄧小平氏が経済改革を説いた92年の「南方講話」で訪れて以降、深圳は目覚ましい発展を遂げ地域経済の中心地となった。

Bridging China's Greater Bay Area Cities

Sources: Statistics Bureau of Guangdong Province, Census and Statistics Department Hong Kong, Macau Statistics and Census Bureau

  HSBCホールディングスによれば、人口6700万人の粤港澳大湾区は経済規模が1兆ドルに達し、輸出は日本を抜き世界4位になる可能性がある。

 

写真家:Justin Chin / Bloomberg

  今年9月に開業した「広深港高速鉄道」に続き、港珠澳大橋は香港と中国本土を直接結ぶ最新のルートだ。

  港珠澳大橋管理局によると、この橋の建設に使われた鉄鋼は約40万トン。パリのエッフェル塔55本を建てるのに十分な鉄鋼量だという。港珠澳大橋の開通で香港から珠海までの車での移動が3時間から約30分に短縮される。

珠海の海上から港珠澳大橋を臨む

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

原題:World’s Longest Sea Bridge Brings Hong Kong Closer to China(抜粋)

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