中国外務省:INF全廃条約の破棄再考を-米国に翻意促す

  • トランプ大統領が20日、INF条約破棄する方針表明
  • 破棄の理由として中国を挙げるのは完全な誤りだ-華報道官

トランプ米大統領がロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約を破棄する考えを表明したことを巡り、中国外務省は22日、「多方面に悪影響」を及ぼすとして米国に再考を促した。

  外務省の華春瑩報道官は北京での記者会見で、「INF全廃条約を破棄する理由として中国を挙げるのは完全な誤りだということを強調したい」と言明。「長年努力して築いた成果を関係国が尊重し、対話や協議を通じてINF条約に関する問題を慎重かつ適切に処理し、同条約の破棄を考え直すよう望む」と話した。

  トランプ大統領は20日、ロシアがINF全廃条約に違反しているとしてこれを破棄する方針を示した。また、中国による太平洋での軍備増強に米国が対抗できるようにするのが理由の1つになっていると、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。

  中国は1987年調印のINF全廃条約の制限を受けず、西太平洋の水域をパトロールする米空母の撃退を目的としたミサイルなど、中距離核ミサイルの開発・配備を自由に進めてきた。同条約から離脱すれば、第2次大戦後の米国優位に挑戦しようとする中国への対応で、インド太平洋地域に新たな兵器を展開することが可能になる。

原題:China Says U.S. Should ‘Think Twice’ About Leaving Missile Pact(抜粋)

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