10月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、今年の最高値近辺-ユーロとポンド下落

  22日のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇し、今年の最高値に近い水準となった。一方でユーロは下落、イタリア国債が軟調に推移したことが重しとなった。欧州連合(EU)離脱案を巡り、メイ英首相に対する与党保守党内の反発が強まっていることへの懸念で、ポンドも売られた。

  ブルームバーグのドル指数は一時0.4%上昇し、8月15日以来の高水準となった。中国人民銀行(中央銀行)が民間企業への支援策を表明したことや、トランプ米大統領が中間所得層向けの減税案を検討していると発言したことなどが支えとなった。

  ポンドは主要10通貨の中で最低のパフォーマンス。対ドルで0.9%下げた。ユーロ・ドルは一時0.5%安。イタリアのトリア財務相は、自国の支出計画がEU規則に反していることを認識しているとした上で、EU当局者らとの建設的な協議を望むと欧州委員会宛て書簡で訴えた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%高。ドルは対円では0.2%高の1ドル=112.82円。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1464ドル。

欧州時間の取引

  ユーロが一時の上げの勢いを失った。いったん上昇していたイタリア国債の買いが続かなかったことが背景。円も軟調。リスクテーク意欲が全般的に改善したことを受け、逃避需要が後退した。
原題:Dollar Approaches Fresh 2018 High as Pound Tumbles: Inside G-10(抜粋)
  Euro Erases Advance as Italian Bonds Lose Traction: Inside G-10 (抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500下落、決算控えFANGは好調

  22日の米株式市場ではS&P500種株価指数が下落。主要企業の決算発表を週内に控える中、アジア市場での株高の流れは持続せず、金融や資源関連銘柄が特に下げた。米国債は材料難で小動きだった。

  • 米国株はS&P500種が下落、FANG好調でナスダックは上昇
  • 米国債は小動き、10年債利回り3.20%
  • NY原油はほぼ変わらず、サウジ供給リスクは後退
  • NY金は続落、1オンス=1224.60ドルで終了

  S&P500種構成銘柄は過半数が下げ、中でも銀行株の値下がりが目立った。原油相場軟調を背景に、S&P500エネルギー指数は1%余りの下落となった。一方、大型ハイテク企業の決算発表を待つ展開で「FANG」の株価が上昇し、ナスダック総合指数を押し上げた。

  S&P500種は前週末比0.4%下げて2755.88。ダウ工業株30種平均は126.93ドル(0.5%)安の25317.41ドル。ナスダック総合指数は0.3%高。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し3.20%。

  ニューヨーク原油先物相場はほぼ横ばい。4営業日連続で70ドルを下回って取引を終えた。サウジアラビア反体制派記者の殺害問題を巡る政治的手段として自国の石油資産を使う意図はないとサウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が言明したことや、米原油在庫が先週増加したとの市場予想で一時、下げる場面もあった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1バレル=69.17ドルで終了。限月交代で、より取引量の多い12月限は、ほぼ変わらずの69.36ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は5セント上げて79.83ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落、100日移動平均線をやや下回る水準となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%安の1オンス=1224.60ドルで終了した。

  今週は米主要企業の決算発表が数多く予定されている。日興アセットマネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ジョン・ベイル氏は「貿易摩擦が事業への支障になったかどうかを判断する上で、特に工業関連企業がどうなるか見守ることは極めて重要だ」と語った。

  ノーザン・トラストのウェルス・マネジメント部門の最高投資責任者、ケイティ・ニクソン氏はこれまでに出た米企業決算に関し、「市場予想を上回ったものが平均より多く、投入価格上昇を巡る懸念がある中でも、粗利益率の改善は続いている」と話した。
原題:U.S. Stocks Fall as Dollar Gains; FANG Boosts Tech: Markets Wrap(抜粋)
USTs Steady on Poor Volumes; Long End Lags, Steepening the Curve(抜粋)
 Oil Closes Below $70 for Fourth Session as Stockpiles Accumulate(抜粋)
 PRECIOUS: Gold Holds Near 100-Day MA as Italy Worries Ease(抜粋)

◎欧州債:英国債が上昇、メイ首相の立場を懸念-イタリア債も高い

  22日の欧州債市場では英国債が上昇。メイ英首相の立場が不安視された。イタリア債はムーディーズの格付け判断を手掛かりに上昇した。

  • メイ首相によるEU離脱に関する演説を前に英国債のパフォーマンスはドイツ債、米国債を4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。同国の利上げ見通しは後退した
    • イングランド銀行(英中銀)による次回25bpの利上げは2019年11月と予想
  • イタリア債は激しい値動き。ムーディーズは同国の信用格付けを従来の「Baa2」から1段階引き下げ、投資適格級で最も低い「Baa3」にした。見通しは「ネガティブ(弱含み)」から「安定的」に変更した
    • イタリア政府は2019年の予算計画に対する欧州連合(EU)の批判に返答し、譲歩を拒否した。
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げて0.46%、フランス10年債利回りは2bp下げて0.82%、イタリア10年債は3bp低下の3.45%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Gilts Lead EGB Rally, BTPs Gain; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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