トランプ大統領の中間層向け減税検討発言、共和党指導部には寝耳に水

トランプ米大統領は中間所得層向けの新たな減税案を検討しており、来月行われる中間選挙の前に発表する可能性があると20日に述べた。共和党の過半数維持を狙った動きだが、共和党の税政策担当者らは、この減税案について何一つ知らないようだ。

  トランプ氏は20日、ネバダ州で開かれた選挙集会後に「中間所得層向けの大規模な減税を検討している」と発言。さらにライアン下院議長を含む下院共和党議員らが法案策定の検討を進めていると述べた。だが共和党指導部にとってこの発言は寝耳に水だった。

  中間選挙まであと数週間を残すのみとなり、議会での過半数獲得を巡る民主・共和両党の争いは激しさを増している。共和党議員らの間では、昨年の税制改革が奏功し、中間選挙で勝利できるとの期待が広がっていた。だが税制改革は主として企業や富裕層に恩恵をもたらしたと広く捉えられ、共和党が予想したほど高い評価は得られていない。11月の中間選挙では、民主党が下院で過半数を獲得するとの見方が大勢だ。

  ムニューシン財務長官は21日のインタビューでこの減税案について聞かれたが、トランプ大統領の発言内容を繰り返すだけで、さらなる詳細には触れなかった。

  共和党指導部と関係のある同党の税関連のロビイストは匿名を条件に、税政策への対応に関して中間選挙前に議会で何らかの取り組みが行われているとは承知していないと説明。最近複数のホワイトハウス当局者と会い、税法に関する追加の取り組みが近く行われることはないとの認識に至ったと述べた。

  トランプ大統領は20日、減税案の詳細には触れなかった。ホワイトハウスには大統領が言及した減税案の詳細について繰り返し説明を求めたが、これまで返答はない。

原題:Trump’s Pre-Election Tax-Cut Promise Leaves GOP Leaders Baffled(抜粋)

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