イタリア、赤字規則違反は「必要」ーEUに対話呼び掛け

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イタリアのポピュリスト政権は、財政赤字が現在計画されている以上に拡大することはないと約束するとともに、予算を巡る溝を埋めるための対話を欧州連合(EU)に呼び掛けた。

  22日に公表された欧州委員会宛ての書簡でトリア財務相は、国内総生産(GDP)の2.4%という2019年の赤字目標を超えないように措置を取る用意があると表明した。支出計画がEU規則に反していることを認識しているとした上で、EU当局者らとの「建設的な」協議を望むと訴えた。また、コンテ首相は、赤字の目標は上限と見なされるべきであり、実際はそれより小さい可能性もあるとローマで述べた。

トリア財務相

フォトグラファー:Alessia Pierdomenico / Bloomberg

  トリア財務相は書簡で、支出拡大は「難しいが必要だ」と説明。弱い成長と「イタリア社会の最貧層が直面している困難な経済状況」を根拠に挙げた。

  イタリア債は若干値上がりし、10年債のドイツとの利回り格差は6ベーシスポイント(bp)縮小し296bpとなった。19日は日中取引で一時341bpと5年ぶりの大きさに達していた。

  同財務相は選挙公約実践のための財源を求める連立与党リーダーのサルビーニ、 ディマイオ両副首相に屈して以来、当局者や投資家の批判にさらされている。欧州委員会は18日の書簡で、イタリアの予算計画について「深刻な懸念」を表明した。

  トリア財務相の22日の返信には、イタリアが支出計画を見直すことを示唆する内容はなく、これを受けてEUは加盟国政府に予算案修正を求めるという前代未聞の措置に踏み込む可能性がある。欧州委は23日のストラスブールでの会合でイタリア側の返信について協議すると、シナス報道官がブリュッセルで記者団に述べた。

原題:Italy Calls for Dialogue on ‘Necessary’ Breach of Deficit Rules(抜粋)

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