新発10年国債が取引不成立、日銀市場懇談会控えて取引慎重

  • 10年債は8月29日以来、新発2年・5年・30年債も取引成立せず
  • 様子見姿勢が強い中で全体的に取引低調ー三井住友トラストAM

22日の債券市場で新発10年物国債の352回債は、業者間の売買を仲介する日本相互証券で取引が成立しなかった。日本銀行が開く市場調節懇談会を23日に控えて現物債取引に慎重姿勢が強まった。

  今年の新発10年国債の取引不成立日は、3月13日、5月28日、同31日、6月11日、同13日、7月4日、8月29日で、今回は8回目。この日は新発2年、5年、30年物国債も取引が成立しなかった。日銀が金融緩和策で大量の国債を買い入れており、市場に流通する国債が減少して取引が成立しづらくなっている。日銀が買いオペの運営を見直すとの観測も取引低迷に拍車を掛けた格好だ。

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也主任調査役は、「明日に日銀の市場調節に関する懇談会を控えて、様子見姿勢が強い中で全体的に取引が低調になっている。薄商いという状況に変わりはない」と指摘。「長期金利はここからさらに売りづらい水準になっている面もある」と話した。

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