トランプ米大統領、不法移民批判で危険な賭け-中間選挙控え支持集め

  • 西部3州での選挙集会では不寛容政策の再検討を示唆
  • 民主党や無党派層の動きを活発にする可能性も-コーエン教授

トランプ米大統領は不法移民問題を再び政治集会の前面に掲げ、来月の中間選挙を前に好戦的な主張で共和党の支持基盤を刺激できるか賭けにでた。

  世論を二分するこの問題は2016年大統領選勝利に寄与したものの、今年11月の中間選挙で共和党に同じ効果をもたらす証拠はこれまでのところほとんどなく、むしろ裏目に出る恐れもある。

トランプ大統領

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  無党派層のほか一部共和党議員候補でさえ、移民問題でのトランプ大統領の強硬路線に反対している。共和党候補は特に、メキシコ国境で亡命申請した家族の親子を別々に収容するという非常に不人気な措置で生じた政治的ダメージを意識する。トランプ氏は国民からの激しい非難を受けて、この政策を今夏に撤回した。

  しかし、不法入国が再び増加していることを受け、トランプ大統領は「不寛容政策」と政権が称するこの措置を再検討することを示唆し、共和党候補を応援する政治集会など公の発言では、大統領選当時の一段と敵対的な論調に立ち返っている。大統領は20日、西部3州の最後の訪問地であるネバダ州エルコで開かれた集会で、「民主党は大量の不法移民が米国を破産させることを気にしていない」と批判。民主党が勝利すれば人身売買を行う業者や麻薬密売人への豪華な招待状になりかねないと警告した。21日にもツイッターで、大量の不法移民の入国を阻止するため全力を尽くしているとコメントした。

  アクロン大学のデービッド・コーエン教授(政治学)は「大統領は危険な賭けをしている」と述べ、トランプ氏の「支持者らを刺激するためであることは明らかだ」が、最も不人気な政策を民主党やトランプ大統領に反対する無党派層に思い出させることになり、「彼らの動きを活発にする効果もあり得る」と分析した。

原題:Trump Gambles With Immigration Attack to Spur Midterm Voters (1)(抜粋)

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