【個別銘柄】化粧品株高い、不二油も上昇、川崎重は大幅下落

  • 中国国家主席が民間セクターへの「揺るぎない」支援表明
  • 川崎重は車両事業損失などで業績予想を下方修正

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  化粧品株:資生堂(4911)が前週末比4.3%高の7228円、コーセー(4922)は3.8%高の1万8190円、ポーラ・オルビスホールディングス(4927)は4.4%高の3415円。中国の習近平国家主席が民間セクターへの「揺るぎない」支援を表明した。新華社通信が21日に伝えた。また財政省と国家税務総局は20日、個人所得減税の具体案を公表、新華社通信によると、衣料や教育、住宅ローン金利・家賃、高齢親族の扶養で控除が受けられるようになる。立花証券の福永幸彦アナリストは、中国経済の減速懸念があったところに一定の歯止めがかかるような政策を打つことは良い材料と話した。

  川崎重工業(7012):9.3%安の2835円。2019年3月期の経常利益計画を700億円から495億円に下方修正した。車両事業での損失やボーイング787用Trent1000エンジンプログラムで耐空性改善命令により発生する費用として100億円を計上したため。SMBC日興証券は、ワシントン地下鉄車両の施工不良や国内複数案件でのコストアップは新規事象であり、ネガティブな印象とした。Trent1000エンジンも費用計上で出尽くしとは言えない状況とみる。

  不二製油グループ(2607):3.5%高の3565円。ブラジル子会社Harald社の4-9月期営業利益が前年同期比減少となろうと、イースターに絡むカレンダー要因によるもので、事業面で大きな問題ではないと野村証券が19日付のリポートで指摘したほか、油脂事業は日本や米州、欧州拠点とも増益になるほか、大豆事業も日本において好調が予想されると評価した。

  NEC(6701):2%高の3140円。高速大容量の第5世代(5G)移動通信システム向け基地局の開発、販売で 韓国サムスン電子と提携すると週末に日経新聞が伝えた。製品を分担して開発速度を上げ、5Gの実用化が近い日米市場を開拓する。

  三菱重工業(7011):2.2%安の4224円。カナダのボンバルディアは、元従業員が三菱重のリージョナルジェット事業を助けるため企業秘密を渡したとして、同社航空機部門を提訴したとロイター通信が報道。同社広報担当は電話取材で、ボンバルディアの主張には根拠がなく、当社としては今後詳細を検討の上、しかるべき場で当社側の正当性を主張していくと述べた。

  KYB(7242):8.4%安の2691円。検査データ改ざんの疑いがある免震・制振用オイルダンパーを設置した987物件のうち、公共施設で所有者から了解が得られた70の物件名を19日公表した。不正な装置のほか不適合かが不明な装置も交換する方針で、問題解決には長期間かかる見通しと共同通信は伝えた。岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部長は、交換費用と時間がどれくらいかかるか判明するまで株価の反発は難しいとみている。

  旭化成(3407):2.1%安の1448円。19年3月期連結営業利益は従来予想を上回り、過去最高の2000億円強となる見込みだと日経新聞が20日付で報道した。ただ、ブルームバーグによるアナリスト予想平均2184億円を下回った。

  防衛関連:石川製作所(6208)は12%高の1615円、豊和工業(6203)は5.3%高の910円。トランプ米大統領が旧ソ連との間で締結した中距離核戦力(INF)全廃条約を破棄する考えを表明し、地政学リスクの高まりが意識され、防衛関連製品の需要増加が見込んだ買いが入った。細谷火工(4274)も15%高の777円。

  日本車両製造(7102):7.3%安の2601円。台湾で21日に起きた列車脱線事故の車両「TEMU2000」は日本車両製と同社広報が確認した。現地スタッフが情報を収集しているが、原因などについては現時点では不明だとしている。同脱線事故では18人が死亡、187人以上が負傷した。

  エンプラス(6961):3.1%安の2991円。19日発表した4-9月営業利益は前年同期比49%減の13億4500万円となり、通期計画33億円に対する進捗(しんちょく)率は41%にとどまった。顧客の生産調整の影響を受けた半導体機器事業は48%減益、液晶テレビ市況悪化や顧客のモデルチェンジの影響でLED用拡散レンズが低調だったオプト事業は58%減益だった。

  gumi(3903):12%高の704円。国内で配信中のスマートフォン向けゲームアプリ「ドールズオーダー」とテレビアニメ「フレームアームズ・ガール」のコラボレーションを29日から開始すると19日発表。「ドールズオーダー」はハイスピード対戦バトルアクションゲームで、「フレームアームズ・ガール」の人気キャラクターが登場する。「フレームアームズ・ガール」は世界累計110万個以上を出荷したプラモデルシリーズをテレビアニメ化したもの。

  ディ・アイ・システム(4421):19日にジャスダックに新規上場して買い気配のまま終了した同社株は、上場2日目の22日に3300円の初値が付いた。公開価格1280円の2.6倍。終値は3700円。同社はシステム開発やネットワーク・仮想環境の構築、情報セキュリティー強化、IT教育による人材育成などを手掛ける。19年9月期の業績計画は、売上高が前期推定比17%増の39億1400万円、営業利益は6.6%増の2億2500万円、1株利益は92.15円を見込む。

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